バイトの労働条件

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南條範夫 「隠密くずれ 剣光一閃」 の読書感想。

南條範夫  「隠密くずれ 剣光一閃」  光文社文庫いよいよ登場です、南條範夫。私がもっとも敬愛してやまない作家です。ワタクシ、南條範夫を捜し求めて幾年月。今じゃすっかりコレクターです。新刊本は残念ながらほとんど出ないため、もっぱら古本屋&ブックオフ巡りです。どの店に入ってもまずは「な」行を探すクセになってます。バカみたいね。南條氏の作品は大きく3系統に分類できます。「残酷もの」「本格歴史もの」「チ...

綱淵謙錠 「人物列伝幕末維新史」 の読書感想。

綱淵謙錠  「人物列伝幕末維新史」  講談社文庫列伝モノが好きです。一人あたり50ページ程に纏められていると、読む方もラクだし、より多くの人物の事象が知り得て面白いのである。本書は「水野忠邦」「栗本鋤雲」「勝海舟」「大久保利通」「坂本竜馬」「福沢諭吉」の計6人。うち水野・海舟・竜馬については多くの書物があるし、大久保は単独では人気が無いが、西郷や薩摩を語る上では外し様が無い。残るは「鋤雲」と「一万...

山田風太郎 「死言状」 の読書感想。

山田風太郎  「死言状」  角川文庫歴史小説を週1冊ペースでゆっくり読んでます。当たりハズレもあるので、面白かった本だけ紹介したいと思ってます。いや、つまらんかったら腹が立つので書きなぐるかも。私は南條範夫と海音寺潮五郎の作品コレクターなんですが、この両人ばかりを読んでいては、他の宝物を知らずに過ぎますので、いろいろ手に取ってます。そんな中、最近、山田風太郎を読み出してます。今まで、彼の作品はなん...

井沢元彦  「忠臣蔵 元禄十五年の反逆」  の読書感想。

井沢元彦  「忠臣蔵 元禄十五年の反逆」  新潮文庫赤穂事件(史実)と忠臣蔵(台本)を区別して考察すると、こんなにも新発見が出てくるという非常にユニークで意欲的な快作。面白すぎる。劇団座付き作家を主人公に、赤穂事件や忠臣蔵を研究する3人組が討議研究してゆく形式で話は進む。主人公である劇作家がナゼか狙われていて、彼が誰に襲われ続けているのか?というミステリーを無理矢理絡ませているのが、全くもって失敗...

池上金男(池宮彰一郎) 「幻の関東軍解体計画」 の読書感想。

池上金男(池宮彰一郎) 「幻の関東軍解体計画」 祥伝社ノンノベル池上金男ってどんな作家だ?と思い読み始めたが、これが重厚で本格派だった。本書は三十年以上も前の新書サイズ・ノベルズだったので、今この作家はどうしてるんだろう?早世してしまったのか?とウィキで調べてみると、池宮彰一郎の本名だったんですね。池宮彰一郎とペンネームを使うまでの、貴重な本名著作だったわけです。更に池宮のウィキを読み進めると、類...

古川愛哲 「九代将軍は女だった!」 の読書感想。

古川愛哲 「九代将軍は女だった!」 講談社+アルファ新書非常に、ショッキングな題名である。それゆえに、こういった眉唾本は手にさへ取らない、という人もいるだろう。一方、私はこういった本は大好物。新説異論は無茶な論拠もあるが、得てし一聴に値する話も多い。書名「九代将軍は女だった!」もまさにそうで、徳川幕府第9代将軍家重は、謎の多い将軍である。ちょっと歴史が好きな人なら思い出すだろうし、「徳川家重」を画像...

宮脇俊三 「時刻表2万キロ」 の読書感想。

宮脇俊三 「時刻表2万キロ」 河出文庫私は鉄ヲタじゃないんだけど、古本屋めぐりの友として鉄道を愛用しています。最近は「北海道&東日本パス」を活用し、栃木・福島・宮城・山形・岩手とブックオフや萬葉堂書店(仙台)を巡回してきました。すべて普通列車です。萬葉堂書店は、ウワサに違わぬ凄い蔵書量(十万冊)で、海音寺や南條の掘り出し古書が、ゴロゴロ入手できました。1階と地階の2フロアですが、1階の本棚を数えた...

安部龍太郎 「戦国の山城をゆく」 の読書感想。

安部龍太郎 「戦国の山城をゆく」 集英社新書2013年下期、安部龍太郎が直木賞を受賞しました。自分の好きな作家が受賞すると、よしよし、とこちらまで嬉しくなってきます。私のツートップは南條範夫と海音寺潮五郎。そのどちらも1956年と1936年に直木賞を受賞しています。そのほか、今年2014年やっと受賞できた黒川博行、2004年には奥田英朗が早々に受賞しています。2002年乙川優三郎、1994年大沢在昌、1973年藤沢周平、1972年綱...

福原直樹 「黒いスイス」 の読書感想。

福原直樹 「黒いスイス」 新潮新書欧州はユーロで経済統合されているが、そのユーロに加盟してないのがイギリスとスイス。特にイギリスではスコットランド独立が住民投票にまで発展して大騒ぎになりましたが、スイスも決して一枚岩でない。そもそもスイスといえば、ガチガチのスイスなのだろうか?ドイツ・フランス・イタリアに挟まれた交通の要衝であり、アルプス山脈を抱く山国の難所。北東ではドイツ・オーストリアから交易を...

眉村卓 「幻影の構成」 の読書感想。

眉村卓 「幻影の構成」 ハルキ文庫1966年書かれた著者の初期作品。名著の誉れ高く、ハヤカワ文庫、角川文庫に収録後、1999年ハルキ文庫より再収録・再刊された本書を読んだ。舞台は未来都市、イミジェクスという小箱からイヤフォンで聞くことで、市民は安心感を得られる替わりに情報操作をされている。1966年に既にこうしたものが書かれていたことが面白い。イミジェクスは様々な楽しい音楽や購買意欲をそそるCMが流れ、人々は...

嵐山光三郎 「日本一周ローカル線温泉旅」 の読書感想。

嵐山光三郎 「日本一周ローカル線温泉旅」 講談社現代新書ここんとこ有意義な読書が続いていたのですが、本書は久々に詰まらない読書。書名「日本一周ローカル線温泉旅」は素晴らしく私に喰い込んできたので、同著「ローカル線おいしい旅」と併せて買ってしまったのですが、まずは嵐山氏が自分に合う作家か確かめてからにすべきだった。全体的には椎名誠風な文体。これは昭和軽薄体と言われています。旅を大きな流れで捕らえず、...

R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 の読書感想。

R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 ハヤカワ文庫学問や研究は日々進行・変転しています。今の今ではAだと言われることも、新発見によってBとなることもシバシバ。「A、実はBでした!」は大袈裟でも、A2型やAB型が並存するパターンが解るとか、ある一定の操作を加えれば一時的にBとなるケースがあるとか、いろいろ新事実が判明してゆきます。身長の高い人や低い人、指が長かったりずんぐりしてたり、駆けっこが早かった...

北原尚彦 「古本買いまくり漫遊記」 の読書感想。

北原尚彦 「古本買いまくり漫遊記」 本の雑誌社2001~2008年にかけて書かれ、2009年初版の本。現在2014年は初版から、たったの5年しか経っていませんが、本書で登場した古本屋の、いくつもが閉店しています。本離れ・読書離れ、スマホ人気に出版不況。古書古本は、ネット検索で買った方が簡単で手っ取り早い。しかし、本屋や古本屋で自分が想像もしていなかったような書名を見つけた時の興奮。こんなことについて書いてある本が...

東直己 「疾走」上下 の読書感想。

東直己 「疾走」上下 ハルキ文庫夏旅で読んだ、もう一冊。こちらは大正解の面白いアクション・ミステリーだった。あずまファンなら大好きな、榊原健三シリーズ第3弾。「フリージア」「残光」と続く、元殺し屋。今は山奥で木彫り人形を作って、自給自足の隠遁生活。この主人公榊原さんは、五十代の高倉健を想定したような孤独なナイスガイ。殺人マシーンでそのアクション・シーンは鳥肌モノ。若き日の榊原さんは、組のヒット・マ...

大沢在昌 「新宿鮫5」 の読書感想。

大沢在昌 「新宿鮫5」 光文社文庫本書の正式書名は「炎蛹」。フラメウス・プーパと読む。新宿鮫シリーズ第5巻まで読んできて、一番面白かったのは第2巻だった。今回の第5巻は夏旅のお供として、長距離移動中も退屈しないよう新宿鮫と東直己を選んだのだが、本書は今一歩。て言うか、過去5巻中もっとも読み切るのに苦労した。ミステリとしては上の下かもしれないが、それまでの鮫4作と比較すると、期待値未満となった。南米...

南條範夫 「侍八方やぶれ」上下 の読書感想。

南條範夫 「侍八方やぶれ」上下 徳間文庫江戸時代初期、長崎奉行に就任した竹中采女正重義(豊後府内藩二代目)。かの有名な竹中半兵衛重治の一族に当たり、采女正重義の曽祖父重道まで遡れば、半兵衛と繋がる。幕府のキリスト教禁令を受け、長崎奉行としてキリシタン摘発に邁進した。しかし、その徹底ぶりはキリシタンに対する残虐な拷問だけでは飽き足らず、町の美しい娘や人妻にまで毒牙が及び、怨嗟の声は幕府にまで届いてし...

檜山良昭 「ケネディを撃った男たち」 の読書感想。

檜山良昭 「ケネディを撃った男たち」 東京書籍ケネディ暗殺究明本と云えば、国内なら落合信彦「2039年の真実」から読むべきかもしれないが、檜山良昭ファンの全書完読作戦の一書として本書を読んだ。アメリカ大統領が公然とパレード中に射殺され、その衝撃映像は今でもTVで使われる。今観ても衝撃的だが、当時はもうそりゃ凄かったんでしょうな。著者は事件当時大学生だったそうで、下宿のおばさんが「ケネディが死んだ」と叫...

高島俊男 「お言葉ですが・・・4」 の読書感想。

高島俊男 「お言葉ですが・・・4」 文春文庫週刊文春にて、1998年8月から翌99年9月にかけて連載された。本の題名は「広辞苑の神話」ですが、「お言葉ですが・・・」シリーズ第4巻なので、上記のように記載しております。高島先生の舌鋒もだいぶ和らぎ、週刊誌の連載というものを判り始めています。押したり引いたり、連載初期のようにブッタ斬って押し倒して粉々にしようとばかりせず、のんびりした回も交えています。ただし、中...

司馬遼太郎 「燃えよ剣」(上下) の読書感想。

 司馬遼太郎 「燃えよ剣」(上下) 新潮文庫中学生の頃、柴錬の「御家人斬九郎」を読んで厨二病になった頃を思い出した。本書「燃えよ剣」は、まさに中学生の必読書で、子供の頃に、こういった本を読むと人生が変わると思う。柔軟な脳味噌を持つ中学生には、「竜馬がゆく」のような開国前進派からみた幕末維新史を読む方が尊ばれるが、敢えてその時代、時代の流れに逆行した男たちを読んでこそ、維新を考えさせる力がつくと感じ...

黒川博行 「絵が殺した」 の読書感想。

黒川博行 「絵が殺した」 創元社推理文庫祝!直木賞♪(※2014年に書いた話です。)ようやく受賞してくれました。応援してきた作家が評価されると、我がことのように誇らしいです。文春文庫の「文福茶釜」が気に入って黒川を読み進めている。本書は、創元推理文庫の第6巻。今回は京都が舞台で、日本画家が殺された。数年前、岸壁から落下して死んで行方不明になっていた日本画家が、なぜか竹藪から竹の子に押し出されて、白骨化死...
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