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宮部みゆき  『淋しい狩人』  の読書感想。

宮部みゆき
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宮部みゆき  『淋しい狩人』  新潮文庫

宮部みゆき  『淋しい狩人』  新潮文庫


古本屋の雇われ店主と、その孫が探偵役となって、下町に起きる事件を解決する。
古本屋を廻る人々と古本を小道具に使った、古本好きには実に面白い一冊。
  
舞台は東京下町、荒川土手下にある小さな古本屋なんだが、
この店はモデル店があるそうだ。
荒川といっても北から南に流れてかなり広い範囲だが、これは下流の方だろう。
私はこの上流は荒川・足立・葛飾・墨田区。
下流は江東・江戸川区。
舞台は江東区南部のようで、確かにこの方面は古本屋が多い。
ちなみに葛飾・足立は本屋が少ない。

6編からなる連作短編集で、どれも在りえなく無い設定の中で、
上手く話は作られている。
その中でも、小道具として使われた山本周五郎の「赤ひげ診療譚」がかなり好印象。
宮部氏も相当この作品が好きなようで、作中でも入れ込んだ役割を
担わせてるんですが、未読だった私は早速買ってしまいました。
こういった、読書によって新たな一冊に興味を持たせるってのは、
楽しい事です。



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