バイトの労働条件

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池上金男(池宮彰一郎) 「幻の関東軍解体計画」 の読書感想。

池上金男(池宮彰一郎) 「幻の関東軍解体計画」 祥伝社ノンノベル池上金男ってどんな作家だ?と思い読み始めたが、これが重厚で本格派だった。本書は三十年以上も前の新書サイズ・ノベルズだったので、今この作家はどうしてるんだろう?早世してしまったのか?とウィキで調べてみると、池宮彰一郎の本名だったんですね。池宮彰一郎とペンネームを使うまでの、貴重な本名著作だったわけです。更に池宮のウィキを読み進めると、類...

古川愛哲 「九代将軍は女だった!」 の読書感想。

古川愛哲 「九代将軍は女だった!」 講談社+アルファ新書非常に、ショッキングな題名である。それゆえに、こういった眉唾本は手にさへ取らない、という人もいるだろう。一方、私はこういった本は大好物。新説異論は無茶な論拠もあるが、得てし一聴に値する話も多い。書名「九代将軍は女だった!」もまさにそうで、徳川幕府第9代将軍家重は、謎の多い将軍である。ちょっと歴史が好きな人なら思い出すだろうし、「徳川家重」を画像...

宮脇俊三 「時刻表2万キロ」 の読書感想。

宮脇俊三 「時刻表2万キロ」 河出文庫私は鉄ヲタじゃないんだけど、古本屋めぐりの友として鉄道を愛用しています。最近は「北海道&東日本パス」を活用し、栃木・福島・宮城・山形・岩手とブックオフや萬葉堂書店(仙台)を巡回してきました。すべて普通列車です。萬葉堂書店は、ウワサに違わぬ凄い蔵書量(十万冊)で、海音寺や南條の掘り出し古書が、ゴロゴロ入手できました。1階と地階の2フロアですが、1階の本棚を数えた...

安部龍太郎 「戦国の山城をゆく」 の読書感想。

安部龍太郎 「戦国の山城をゆく」 集英社新書2013年下期、安部龍太郎が直木賞を受賞しました。自分の好きな作家が受賞すると、よしよし、とこちらまで嬉しくなってきます。私のツートップは南條範夫と海音寺潮五郎。そのどちらも1956年と1936年に直木賞を受賞しています。そのほか、今年2014年やっと受賞できた黒川博行、2004年には奥田英朗が早々に受賞しています。2002年乙川優三郎、1994年大沢在昌、1973年藤沢周平、1972年綱...

福原直樹 「黒いスイス」 の読書感想。

福原直樹 「黒いスイス」 新潮新書欧州はユーロで経済統合されているが、そのユーロに加盟してないのがイギリスとスイス。特にイギリスではスコットランド独立が住民投票にまで発展して大騒ぎになりましたが、スイスも決して一枚岩でない。そもそもスイスといえば、ガチガチのスイスなのだろうか?ドイツ・フランス・イタリアに挟まれた交通の要衝であり、アルプス山脈を抱く山国の難所。北東ではドイツ・オーストリアから交易を...

嵐山光三郎 「日本一周ローカル線温泉旅」 の読書感想。

嵐山光三郎 「日本一周ローカル線温泉旅」 講談社現代新書ここんとこ有意義な読書が続いていたのですが、本書は久々に詰まらない読書。書名「日本一周ローカル線温泉旅」は素晴らしく私に喰い込んできたので、同著「ローカル線おいしい旅」と併せて買ってしまったのですが、まずは嵐山氏が自分に合う作家か確かめてからにすべきだった。全体的には椎名誠風な文体。これは昭和軽薄体と言われています。旅を大きな流れで捕らえず、...

R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 の読書感想。

R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 ハヤカワ文庫学問や研究は日々進行・変転しています。今の今ではAだと言われることも、新発見によってBとなることもシバシバ。「A、実はBでした!」は大袈裟でも、A2型やAB型が並存するパターンが解るとか、ある一定の操作を加えれば一時的にBとなるケースがあるとか、いろいろ新事実が判明してゆきます。身長の高い人や低い人、指が長かったりずんぐりしてたり、駆けっこが早かった...

北原尚彦 「古本買いまくり漫遊記」 の読書感想。

北原尚彦 「古本買いまくり漫遊記」 本の雑誌社2001~2008年にかけて書かれ、2009年初版の本。現在2014年は初版から、たったの5年しか経っていませんが、本書で登場した古本屋の、いくつもが閉店しています。本離れ・読書離れ、スマホ人気に出版不況。古書古本は、ネット検索で買った方が簡単で手っ取り早い。しかし、本屋や古本屋で自分が想像もしていなかったような書名を見つけた時の興奮。こんなことについて書いてある本が...

高島俊男 「お言葉ですが・・・4」 の読書感想。

高島俊男 「お言葉ですが・・・4」 文春文庫週刊文春にて、1998年8月から翌99年9月にかけて連載された。本の題名は「広辞苑の神話」ですが、「お言葉ですが・・・」シリーズ第4巻なので、上記のように記載しております。高島先生の舌鋒もだいぶ和らぎ、週刊誌の連載というものを判り始めています。押したり引いたり、連載初期のようにブッタ斬って押し倒して粉々にしようとばかりせず、のんびりした回も交えています。ただし、中...

司馬遼太郎 「燃えよ剣」(上下) の読書感想。

 司馬遼太郎 「燃えよ剣」(上下) 新潮文庫中学生の頃、柴錬の「御家人斬九郎」を読んで厨二病になった頃を思い出した。本書「燃えよ剣」は、まさに中学生の必読書で、子供の頃に、こういった本を読むと人生が変わると思う。柔軟な脳味噌を持つ中学生には、「竜馬がゆく」のような開国前進派からみた幕末維新史を読む方が尊ばれるが、敢えてその時代、時代の流れに逆行した男たちを読んでこそ、維新を考えさせる力がつくと感じ...

鈴木伸元 「加害者家族」 の読書感想。

鈴木伸元 「加害者家族」 幻冬舎新書題名から想像できるとおりの内容。犯人の家族は、さぞかし肩身が狭い人生になるんだろうな、と想像するわけだが、これでもか・これでもかと延々と悲惨な人生のオンパレード。ワケあって罪を犯した犯人はもとより、別人格である妻や子供たちまで迫害の人生が待っている。さもありなんと考えるのか、酷すぎると思うのか。悪いことをしちゃいけないよ、された人の気持ちを考えてと言うよりも、悪...

中嶋繁雄 「戦国の雄と末裔たち」 の読書感想。

中嶋繁雄 「戦国の雄と末裔たち」 平凡社新書「日本の名家100」「大名の日本地図」で知られる中嶋繁雄。私はこの作家が好きで、「閨閥の日本史」「明治の事件史」「名君・暗君江戸のお殿様」をHPにて感想アップしています。大名や名家、血筋や閨閥なんかに着目しています。よく思うんですよね。織田信長とか武田信玄は凄かったけど、ほんとに彼らのDNAを引き継いでいる人間はいるのだろうか?江戸期の大名家は不思議な発想で、...

出久根達郎 「佃島ふたり書房」 の読書感想。

出久根達郎 「佃島ふたり書房」 講談社文庫第108回、直木賞受賞作品。いやあ、これはよく書けた立派な作品。久し振りに満足のゆく「小説」というものを読んだ読後感。著者は、有名な古本屋さん。そんな人が、古本屋小僧から独立する経緯の小説を書いているわけだから、てっきり半自伝的小説かと思い込んで読み始めてしまった。戦前の東京、古本屋の小僧二人が主人公。性格の違う二人が、一つの事件から仲良くなり、一緒に古本屋...

角田光代 「空中庭園」 の読書感想。

角田光代 「空中庭園」 文春文庫一見幸せそうに見える家族。実はそれぞれに悩みや隠し事があり、それを覆い被せて家族ごっこをしている、というよくあるパターン。読み進めると「なぁんだ」と思う反面、「他の家族はどうなの?」と読み続けたくなるストーリー。一章ごとに、娘、父親、母親、おばあちゃん、家庭教師、息子と主人公が変わる仕組。各人の日常は隠し事だらけ。家に帰れば、明るく馬鹿で純朴な役割を演じる。何でも話...

副田護 「翔ける旭日旗」 の読書感想。

副田護 「翔ける旭日旗」 コアラブックス(童夢舎新書)安定した筆力、信頼できる想像力、共感できる想定論。副田護の本は「太平洋戦争49の謎」「オーストラリア本土作戦」と来て、本書で3冊目ですが、全く気に入りました。現在、副田護の本を収集しており、8割方完了しております。私には悪い癖があり、数冊読んで気に入って、且つその著者があまり有名でないと、将来収集するのが苦労すると予想してしまい、全作品収集してし...

清水潔 「桶川ストーカー殺人事件」 の読書感想。

清水潔 「桶川ストーカー殺人事件」 新潮文庫現実は、小説より奇なり。まさにこの言葉を地で行くようなルポルタージュ。アマゾン評価が圧倒的だったので、前々から読んでみたかった。カメラマン上がりの、写真週刊誌「FOCUS」の記者、清水潔。彼の慌しい記者人生の、一事件から本書は始まる。ペットのハムスターに餌をやったり、せっかくの休日が事件取材でフイになったり、そんな彼の日常の一コマから物語のように始まる。そう...

瀬田季茂 「科学捜査の事件簿」 の読書感想。

瀬田季茂 「科学捜査の事件簿」 中公新書堅苦しい文章ではあるが、内容が面白い!2001年初版のため、最近話題となったDNA鑑定のミスなどは網羅されていない。20世紀までの科学捜査についてなら、概略が解って良書。アマゾン感想は唯一1つで、しかも星2つ。この感想には首を傾げる。「指紋鑑定」「銃器鑑定」「「筆跡鑑定」「死体復元」「DNA型鑑定」「毒物鑑定」といった鑑定手法と、なぜ、その鑑定法が確立されていったの...

村野薫 「事件のカンヅメ」 の読書感想。

村野薫 「事件のカンヅメ」 新潮OH!文庫副題「思わずトホホな犯罪テンコ盛り」とハードルを低くしてあるが、結構面白かった。様々な町の事件から始まり、お金を拾った事件、「尋ね人」や「求人広告欄」の裏側など、なるほどねぇ、そういった裏事情があるんだなぁと読んでいると、「嬰児殺し」や「コインロッカー放置」「赤ちゃん泥棒」とキナ臭くなって「誘拐」話が中盤を占める。身近な話題や、新聞にも載っているような話から...

白石文郎 「風街」 の読書感想。

白石文郎 「風街」 角川書店白石文郎、一体この作家は、今どうしているんだろう?「僕というベクトル」という上下二巻の文庫本を見た方は多いと思う。あれは2004年の刊行だったが、かなり話題作となり、著者の次回作が待ち望まれた。しかし、それ以来10年。フッつりと音沙汰を聞かない。歴史・時代小説家の白石一郎。彼には双子の息子がおり、長男は直木賞も取った白石一文、そして次男が本著の白石文郎だ。おそらく双子という事...

碇義朗 「幻の戦闘機」 の読書感想。

碇義朗 「幻の戦闘機」 光人社NF文庫副題に、~「零戦」後の陸海軍機の開発秘話~とあるように、研究開発中に終戦を迎えたり、機種削減で開発中止となった幻の機種を追う。著者碇義朗氏は、「戦闘機入門」を読んでいたので、本書も安心して読めた。実際に、陸軍航空技術研究所で戦闘機開発に取り組んでいたキャリアがあり、開発にかける想い、愛情深い文章だ。戦闘機のせいで、何人の尊い命が消えたと思ってるんだ、と言えるかも...
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