バイトの労働条件

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南條範夫 「隠密くずれ 剣光一閃」 の読書感想。

南條範夫  「隠密くずれ 剣光一閃」  光文社文庫いよいよ登場です、南條範夫。私がもっとも敬愛してやまない作家です。ワタクシ、南條範夫を捜し求めて幾年月。今じゃすっかりコレクターです。新刊本は残念ながらほとんど出ないため、もっぱら古本屋&ブックオフ巡りです。どの店に入ってもまずは「な」行を探すクセになってます。バカみたいね。南條氏の作品は大きく3系統に分類できます。「残酷もの」「本格歴史もの」「チ...

南條範夫 「侍八方やぶれ」上下 の読書感想。

南條範夫 「侍八方やぶれ」上下 徳間文庫江戸時代初期、長崎奉行に就任した竹中采女正重義(豊後府内藩二代目)。かの有名な竹中半兵衛重治の一族に当たり、采女正重義の曽祖父重道まで遡れば、半兵衛と繋がる。幕府のキリスト教禁令を受け、長崎奉行としてキリシタン摘発に邁進した。しかし、その徹底ぶりはキリシタンに対する残虐な拷問だけでは飽き足らず、町の美しい娘や人妻にまで毒牙が及び、怨嗟の声は幕府にまで届いてし...

南條範夫 「あやつり組由来記」 の読書感想。

南條範夫 「あやつり組由来記」 角川文庫永らく探していた角川文庫の廃刊。立川の古書市で、210円売りされていたのには驚いた。探すこと二十年。ネットで探せば簡単入手できれるけど、店先で安く見つけてこそ嬉しいんだよ。今、探している南條範夫本は、「暴力の日本史」カッパ・ブックス。1970年初版で古いが、カッパ・ブックスだから出回ってるはず。よほど売れなかったのか、何か問題でもあったのか、いまだ店頭では見つから...

南條範夫 「燈台鬼」 の読書感想。

南條範夫 「燈台鬼」 文春文庫直木賞受賞作「燈台鬼」と、受賞までの最初期の歴史短編を集めた初期短編集。・燈台鬼・・・・・・・・・・S31年・「あやつり組」由来記・・・S30年・畏れ多くも将軍家・・・・・S29年・水妖記・・・・・・・・・・S29年・不運功名譚・・・・・・・・S28年・子守の殿・・・・・・・・・S28年・文庫のためのあとがき・・・S58年南條ファンとして特筆すべきは、著者自らの「あとがき」。著者の...

南條範夫 「夢幻の疾走者 織田信長」 の読書感想。

南條範夫 「夢幻の疾走者 織田信長」 廣済堂単行本271ページ、平成3年初版。南條ファンしか探してまでは読まないでしょうが、こういった面白い本が書店からは消えているのは悲しいことです。くっだらない本は、次から次へと並べられているのにっ。半分近くが織田信長。後半は浅井長政、松永久秀、明智光秀、柴田勝家、丹羽長秀。凡庸な信長本なら、後半に秀吉と家康は外さないところだが、我が南條はそうはしない。ちょっとち...

南條範夫 「織田信長」上下 の読書感想。

      南條範夫  「織田信長」上下  徳間文庫十年前に読んだのだが、懐かしく思い、もう一度読んでみた。するとどうだろう、結構、意外性に飛んだエピソードがゴロゴロ出てくるのに、全く読んだ記憶が戻ってこない。戦国期の歴史モノは、無数に読んできたから、本書ならではのエピソードかどうか、特定しにくいが、初めて読んでいるような気持ちが、最後まで続いた。我ながら、恐ろしいほどの記憶力・・・ゼロ。南條は本...

南條範夫  「士魂魔道」(上下)  の読書感想。

  南條範夫  「士魂魔道」(上下)  光文社文庫「士魂魔道」とは、武士の魂、魔物の道?チャンバラ忍者、エンターテイメント娯楽小説だろうな・・・と失礼ながら、南條氏にはそういった小説も多いので、本書を甘く見て読み始めた。しかし、これは嬉しい誤算であった。半年振りに南條氏の大作を手に取ったが、これもなかなか読み応えのある、結構手の込んだ作品だったのだ♪大阪夏の陣落城から物語は始まる。ふつうなら真田幸...

南條範夫  「日本史の謎と真説」  の読書感想。

南條範夫  「日本史の謎と真説」  銀河出版(※2011年1月に発行したメルマガの感想です。)お正月のような長期休暇は、少し分厚い本を読む事にしている。電車の中で単行本を片手にして読むのは手が疲れ、薄めの文庫本がありがたい。しかし長期休暇は家でゆっくり読め、特に長風呂の大好きな私は本や簡単な料理を持ち込んで一時間以上風呂に浸かるのが楽しい。大好きな南條範夫を半年以上御無沙汰にしていたのに気付き、単行本と新...

南條範夫  「豊臣秀吉」  の読書感想。

  南條範夫  「豊臣秀吉」   徳間文庫秀吉の一代記を描いておらず、本能寺の変以後から小牧の役までの、秀吉の壮年期のみ描いている。秀吉の幼少期や、信長の草履取りといった立身出世伝は人口に膾炙されたから書きたくなかったのは南條氏らしい設定だが、小牧・長久手の戦いで端折り終わりしたのは、連載打ち切りと想像してしまう。この後も、紀州、四国、越中と攻略し、九州、小田原の役と続いてゆく。しかし秀吉の天下争...

南條範夫  「剣士流転」  の読書感想。

      南條範夫  「剣士流転」 上下   徳間文庫徳川の草創期、多くの大名が改易された。関ヶ原が終わり、政権握れば用無しはお払い箱か!子供の頃私は、こういった徳川の非情さに腹が立った。しかし徳川幕府の大名改易本を多く読むにつれ、なぜあれ程までの改易が成されたのか解かる。闘いには有力な武闘派は、合戦でこそ最大限の戦功を立てられるが、その多くは乱暴者の命知らず。突撃や体当たりは秀でていても、戦が...

南條範夫  「おれは半次郎」  の読書感想。

  南條範夫  「おれは半次郎」   徳間文庫幕末の時代小説。「半次郎」って聞いて、それが誰だか即座に解かった人は、なかなかの幕末通。中村半次郎、改名後は桐野利秋。人斬り半次郎、人斬り半次郎明治新政府最初の陸軍少将、西郷隆盛の側近中の側近。薩摩で半農半士、貧しい郷士(石高5石)として燻っていた若き青春時代から物語はスタート。もしかしたら、当初は全3巻くらいの構想でスタートしたのでは?と思われるゆっ...

南條範夫  「江戸御用帳」  の読書感想。

南條範夫著  「江戸御用帳」  双葉文庫南條範夫は私の趣味です。この一冊が良かったからとか、お薦めしたいからといった訳ではなく。ただ、南條範夫全作品読破を目指して、紹介しているに過ぎません。今回は平にご容赦ください。さて、内容はというと、語るに及びません。副題「岡っ引き源蔵捕物譚」とあるように、源蔵親分に様々な難事件が持ち込まれ、最後は解決するというヤッツケ仕事。南條もこんな仕事もしていたのかと、...

南條範夫  『戦国若衆』  の読書感想。

南條範夫  『戦国若衆』  徳間文庫戦国期の稀代のかぶき者、名古屋山三郎を描いた痛快時代劇。いっそ、題名を「名古屋山三郎」としていた方が、よほど万人に関心を引いた事でしょうに、傾き者を強調したいゆえの題名なのだろう。本書もあっという間に読み終えてしまう面白さだったが、私の知らない人物が詳しく描かれている点でも、頗る知的好奇心を満足させてくれた。まず。名古屋山三郎。人物名は知っていたし、チャラチャラ...

南條範夫  『第三の陰武者』  の読書感想。

南條範夫  『第三の陰武者』  ちくま文庫勝手に、南條残酷シリーズ第3弾。本書は5編からなる短編集。    「第三の陰武者」  「被虐の系譜」①、②  「時姫の微笑」①、②  「未完の藩史」②  「飛騨の鬼姫」  ①は時代小説文庫「武士道残酷物語」にも収録。②は講談者文庫「被虐の系譜」にも収録。本書オリジナルは表題作「第三の陰武者」と「飛騨の鬼姫」のみ。 「第三の陰武者」つくづく飛騨と云うところは陰惨な...

南條範夫  『武士道残酷物語』  の読書感想。

南條範夫  『武士道残酷物語』  時代小説文庫全世界の南條範夫ファン皆様、お待たせ致しました。久々の南條本の紹介です。南條範夫は今回のような「残酷モノ」で一ジャンルを確立し、人気を不動のものにしました。著者は残酷な描写が好き、というわけでなく、人間の素には鬼の一面がある、残酷な一面も人間の一面と言いたいのでしょう。著者は好奇心旺盛な人で、信長や家康といった主流な小説も手がける一方、面白い人物はいな...

南條範夫  『念流合掌くずし』  の読書感想。

   南條範夫  『念流合掌くずし』  春陽文庫そんな阿呆な、と笑いながら読める娯楽時代小説。南條範夫は、こういうものも多々書いている。南條作品の完全読破を目指す小生にとっては、不本意ながら避けては通れぬジャンル(痛快娯楽時代小説)。徳川五大将軍綱吉の治世、主人公紅千春(くれない・ちはる)は天才美剣士。もうこの主人公の登場からして笑っちまうしかないんだが、おきまりのパターンなので黙々と読む。宝塚の...

南條範夫  『孤剣二十六万石』(上下) の読書感想。

南條範夫  『孤剣二十六万石』(上下)  徳間文庫私のライフ・ワーク、南條範夫です。小学生の時、同著の「桔梗の旗風」(明智光秀を描いた作品)で目覚めて以来幾年月。南條だけを読んで来たわけではありませんが、この4~5年は同氏の全著作を収集中という入れ込みよう。南條範夫をこれほど偏愛している読書人は私だけでしょうが、それがまた誇らしい。あと、海音寺潮五郎と山田風太郎に対しても同じような事をしてますので...

南條範夫  『傍若無人剣』  の読書感想。

南條範夫  『傍若無人剣』  春陽文庫前田利家の甥、前田慶二郎利太(とします)が主人公です。かつて少年ジャンプでもその傾き者ぶりが華麗豪快に描かれていた、あの「花の慶二郎(花の慶次)」そのままの小説です。  前田利家の兄の子という事は、前田家の正嫡であるわけだが、慶二郎は前田家を飛び出して上杉家に身を寄せる。当時でも一級の傾き者であった慶二郎ですが、上杉家をより所に天下の徳川家と一戦を試みます。 ...

南条範夫  「隠密くずれ 悪党狩り」 の読書感想。

南条範夫  「隠密くずれ 悪党狩り」  光文社文庫「隠密くずれ」第3巻かつ最終巻です。わたし、このお話は続き物だと思ってたんですが、作者南條先生は依頼があるごとに書き散らしていたようです。3冊に纏めるに当たって、それらしく旅路が続いているように見えるんですが、初出一覧によれば、てんでバラバラ。最終巻の本書は信州上田から始まって、飯田・岡崎・桑名・彦根・徳島・高知・福岡と流れ流れてゆきます。みなさん...

南條範夫 「達磨宰相・高橋是清」 の読書感想。

南條範夫  「達磨宰相・高橋是清」  PHP文庫副題に「七転八起の人生哲学」とあるように、数奇な人生を辿った宰相伝。  私生児として生まれ、十代のころは留学先のアメリカで奴隷として売られたり、帰国後は鉱山の開発で騙されて大損したりと、普通の人ならペシャンコになってしまう事が次から次へと起こる。  持ち前の楽天さと、人に好かれる好男子で、努力と幸運で逆境をチャンスに変える手腕が今太閤。南條範夫は一筋...
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