バイトの労働条件

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黒川博行 「絵が殺した」 の読書感想。

黒川博行 「絵が殺した」 創元社推理文庫祝!直木賞♪(※2014年に書いた話です。)ようやく受賞してくれました。応援してきた作家が評価されると、我がことのように誇らしいです。文春文庫の「文福茶釜」が気に入って黒川を読み進めている。本書は、創元推理文庫の第6巻。今回は京都が舞台で、日本画家が殺された。数年前、岸壁から落下して死んで行方不明になっていた日本画家が、なぜか竹藪から竹の子に押し出されて、白骨化死...

黒川博行 「ドアの向こうに」 の読書感想。

黒川博行 「ドアの向こうに」 創元推理文庫創元推理文庫、5冊目の黒川博行。大阪府警の「総長&ブンさん」シリーズの完結編。総田部長刑事と文田(ふみた)巡査部長の刑事コンビが、大阪弁で軽妙に語りつつ捜査が進む。つい黒川作品を読んでいると、自分の脳内対話も関西弁(京都弁)に戻っていて、うっかり京都弁で話してしまいそうになる。突飛な事件が立て続けに起こり、地道な捜査を重ね、少しづつ、ジクソーパズルの欠片が...

黒川博行 「八号古墳に消えて」 の読書感想。

黒川博行  「八号古墳に消えて」  創元推理文庫歴史が大好きだが、古代史は全く興味が無い。飛鳥奈良時代どころか、平安鎌倉時代辺りまで興味が持てない。小中学生の頃、吉川英治「新平家物語」の読破に苦労したり、大佛次郎「源実朝」を読んだりと源平期は親しんだのだが、なぜか好きにならなかった。生まれながら身分が確定しているのが、面白く感じない原因だと思う。さて、本書は考古学界を舞台としたミステリー。古墳を研...

黒川博行  「雨に殺せば」  の読書感想。

黒川博行  「雨に殺せば」  文春文庫東野圭吾(1958-)や伊坂幸太郎(1971-)が大人気な現代ミステリ界ですが、私は東直己(1956-)や今回読んだ黒川博行(1949-)の方が好きです。伊坂はまだ初期の作品(グラスホッパー、重力ピエロ)しか読んでないので文体が自分に合わないんですが、東野は少し軽い感じが合わない。その点、東と黒川はじっくりと読み進めたい筆致が自分好みで、特に黒川の地味ながら本格派警察モノはリ...

黒川博行  「二度のお別れ」  の読書感想。

黒川博行  「二度のお別れ」  創元推理文庫著者の処女作にして、1983年に始まったサントリーミステリー大賞第1回の佳作品。たしかに「大賞」に値するとまでは言えないが、この時の「大賞」鷹羽十九哉著「虹へ、アヴァンチュール」や、「読者賞」麗羅著「桜子は帰ってきたか」なんて、今も読み継がれているとは思えない。ある意味、興味を持ったので、古本屋で見つけたら狂喜して買ってしまうだろうが。本書が大賞になれなかっ...

黒川博行  「てとろどときしん」  の読書感想。

黒川博行  「てとろどときしん」  講談社文庫「てとろどときしん」とは、テトロドトキシンの事であって、ふぐの猛毒。大阪府警の刑事二人が漫才のように会話してゆくテンポ、この二人の組合せにいつの間にか愛着を感じてゆきます。よく考えて読んでみると、「わたし」の方の刑事よりも、休日まで捜査の下調べをしている相棒の方が優秀過ぎるんですが、その相棒自身は己の優秀さに気付いていない、という天然ぶり。大阪のイイ感...

黒川博行  「カウント・プラン」  の読書感想。

黒川博行  「カウント・プラン」  文春文庫黒川博行2冊目。同氏の「文福茶釜」を読んでこらぁ面白い、と思っての2冊目なんですが、あの面白さを知った後でこの本はチと詰まらんかった。黒川初見なら、十分楽しめたのに。短篇5編収録。表題作「カウント・プラン」は、物数え症(計算症)の男の生態と事件がクロスするミステリ。さすがにこれは日本推理作家協会受賞作なだけに、面白い。これがあるから、本書は読む価値は十分...

黒川博行  『文福茶釜』  の読書感想。

黒川博行  『文福茶釜』  文春文庫これは文句ナシに面白い。読んで損どころか、この作家の本をドンドン読んで行きたくなるコト間違いない作品。古美術骨董の世界での、化かし合いの戦い。5編からなる短編集だが、関西を舞台にした古美術の世界が実に旨く描写されている。入札目録の図版差し替え、一幅の水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本という贋作造り、ブロンズ彫刻の分割線のチェック、仕入れにおける騙しのテクニック等...
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