バイトの労働条件

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山本文緒  『ブラック・ティー』 の読書感想。

山本文緒  『ブラック・ティー』  角川文庫「恋愛中毒」で著者の作品を数冊買い込んであるのだが、本書で3冊目の読書となる。いかにも角川文庫ってな感じのOL向け短編集。  「ブラック・ティー」「百年の恋」「寿」「ママ・ドント・クライ」「少女趣味」「誘拐犯」「夏風邪」「ニワトリ」「留守番電話」「水商売」の短編十篇。  なんとなく暗かったり、不安な気分で進行する話が多い。そんな中で、忘れん坊で能天気な女...

最近読んだ本の感想。その2

山田風太郎  『同日同刻』  文春文庫 の感想。↓http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku12/doku238.html藤沢周平  『橋ものがたり』  新潮文庫 の感想。↓http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku12/doku239.html渡邊學而  『大作曲家の知られざる横顔』  丸善ライブラリー の感想。↓http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku12/doku240.htmlFC2 Blog Ranking 人気blogランキングへ ...

白石一郎  「海将」(上下)  の読書感想。

白石一郎  「海将」(上下)  講談社文庫小西行長の前半生を描いた大作。著者白石一郎は九州在住だった人で、九州に関したネタや海洋ものが多い。  小西行長は堺出身の商人出ですが、肥後南半分の大名になりましたし、瀬戸内海の海上運送を得意にした海将でもあったので採り上げたのでしょう。    現在私は、海音寺潮五郎著「加藤清正」を読んでいる最中なのですが、人物が変わるとこうも歴史の見方が変わるのかと可笑し...

貫井徳郎  『慟哭』 の読書感想。

貫井徳郎  『慟哭』  創元推理文庫ブックオフ各店に行脚(あんぎゃ)している私ですが、どの店に行ってもお目にかかるのが本書。それだけ当時は大いに話題になったそうで、それさへ知らなかった私というのは、いかにミステリを読んでこなかったかがお解かりでしょう。  昨今、宮部みゆきをはじめ、気楽にミステリをも読むようになってきて、いよいよ面白いミステリは無いものかと探し出しているんですが、そんな流れでこの本...

徳永真一郎  『幕末閣僚伝』 の読書感想。

徳永真一郎  『幕末閣僚伝』  PHP文庫幕末維新といえば、竜馬か西郷か。しかし、倒れゆく幕府を必死に支えていた損な役回りもいた。そんな幕末期の幕府重鎮達を列記したのが本書。  「阿部正弘」「堀田正睦」「井伊直弼」「川路聖謨」「安藤信睦」「板倉勝静」「小笠原長行」「大久保一翁」の八人。  この中でピンでも書籍の主人公となっているのは、井伊直弼くらいか。竜馬ものを読むと勝海舟が出てきて、大久保一翁も...

ペック 『豚の死なない日』 の読書感想。

ペック 『豚の死なない日』 白水Uブックスこのメルマガ初の外国人作家。私が日々愛読しているメルマガのひとつ「なんでも読書」の著者殿にお薦め頂いた一書。  私はみなさんもお解かりのように、邦人作家ばかり読んでます。学生の頃は有名どころの海外名作も手に取りましたが、ドストエフスキやクリスティとか、本格的なものには手をだしていません。  授業でも日本史は選択しても、世界史は選択さへしなかったこともあって...

村松友視  『オペラグラス』 の読書感想。

村松友視  『オペラグラス』  幻冬舎文庫せっかくクラシック系メルマガをやってるんだから、クラシック絡みの本も読みたいもの。でも、今更楽理的な書物を読む気にもならず、エンターテイメントなものを探してます。  「ドン・ジョバンニ」「ルル」「カルメン」「夢遊病の女」「ラ・ボエーム」「スペードの女王」「椿姫」からなる短編7編で、これらのオペラのストーリーを伏線に生かした現代小説。非常に面白い試みで、どん...

南條範夫  『傍若無人剣』  の読書感想。

南條範夫  『傍若無人剣』  春陽文庫前田利家の甥、前田慶二郎利太(とします)が主人公です。かつて少年ジャンプでもその傾き者ぶりが華麗豪快に描かれていた、あの「花の慶二郎(花の慶次)」そのままの小説です。  前田利家の兄の子という事は、前田家の正嫡であるわけだが、慶二郎は前田家を飛び出して上杉家に身を寄せる。当時でも一級の傾き者であった慶二郎ですが、上杉家をより所に天下の徳川家と一戦を試みます。 ...

綾辻行人 『殺人鬼Ⅱ』 の読書感想。

綾辻行人  『殺人鬼Ⅱ』  新潮文庫1が面白かったからって、2も面白いとは限らない好例。  「殺人鬼Ⅰ」では、何がどう進んでゆくのか中々解らなかったし、2グループのトリックも面白かった。今回は少年の視界が怪物の視界と同化する事がウィーク・ポイントになっているのだが、それが全然ハラハラしない。作者が「面白い」と思って使っているポイントが、面白いと思えないんだから話にならない。  でも文章や小説の構成づ...

平岩弓枝  『御宿かわせみ5』 の読書感想。

平岩弓枝  『御宿かわせみ5』  文春文庫「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」からなる短編7編。  シリーズ作も第5集ともなると登場人物たちに愛着が沸くし、主人公カップル以外の周囲の人物が主役を張ったりして、シリーズものの典型的な様相を生じさせてくる。    どの掌編も3~40ページからなっているが、捕物ものとそしては致命的にワンパターン...

山田風太郎  『室町お伽草紙』 の読書感想。

山田風太郎  『室町お伽草紙』  新潮文庫なんでもありの風太郎ですが、本書はチっと面白くなかった。青春時代の信長・謙信・信玄が足利将軍家の姫君を巡って大争いを起こすんですが、「そんなの嘘に決まってんじゃん」という気持ちが溢れてきて、純粋に楽しめませんでした。しかも566ページというボリュームで、軽い文体ながら読むのでクタクタ。これじゃぁ良いとこ全然無いね。  謙信や信長が若い頃、京へ上って形勢観測...

椎名誠  『新橋烏森口青春篇』 の読書感想。

椎名誠  『新橋烏森口青春篇』  新潮文庫とあるオッサンが面白い、と書いていた作家が椎名誠。豪快なオヤジといったイメージだったし、なんだか自分に向いていないと思って敬遠していたのだが、自分の気に入っているメルマガで薦められていれば気になってしまう。そして今回ようやく椎名誠入門してみた訳です。  結論からしてみれば、予想外にオモシロイ。  この書は著者の新人サラリーマンとしての自伝的小説なんですが、...

澤田ふじ子  『京都 知恵に生きる』 の読書感想。

澤田ふじ子  『京都 知恵に生きる』  中公文庫私は京都出身でして、京都についてアレコレ書いてんにゃろなぁ、と独り合点して読み始めた一冊。しかし実際は全然ちゃいます。そういった期待で読んではいけなかったし、ずるい書名です。  江戸時代のご隠居・神沢杜口(かんざわとこう)の「翁草」全二百巻から想を得て随筆を書くんだ、と筆者は意気込んで書き始めますが、次第次第に神沢杜口はどこへやら。一介の小うるさいお...

東直己  『沈黙の橋』 の読書感想。

東直己  『沈黙の橋』  ハルキ文庫東直己(あずまなおみ)を読んだこと無い人って、可哀想だね。そんなことが堂々と言えるほど、この人の作品にハズレ無し。本書も楽しみに読み始めた以上に、あっという間に読み切った一冊。  朝鮮半島は北と南に分断されて久しいが、日本だってあの終戦間際のどさくさでそんな事があったっておかしくなかった。もし日本が、日本が日本民主主義共和国(北日本)と日本共和国(南日本)に分断...

百瀬明治  『「適塾」の研究』 の読書感想。

百瀬明治  『「適塾」の研究』  PHP文庫みなさん、適塾って覚えてますか?高校の日本史で、暗記用語として覚えていた「緒方洪庵&適塾」。大阪の蘭学塾ってくらいしか識らなかったんですが、本書ではその適塾を研究しちゃってます。幾分小難しい本です。  しかし適塾出身者は有名人がゴロゴロ。大村益次郎(兵部大輔)、佐野常民(日本赤十字創立)、橋本左内(越前藩)、大鳥圭介(歩兵奉行)、福沢諭吉(万札)、高松凌...

縄田一男篇 「忠臣蔵コレクション2 異伝篇」 の読書感想。

縄田一男篇 「忠臣蔵コレクション2 異伝篇」 河出文庫題名末尾にある「異伝篇」という箇所に注目して買った一冊。こういったキワモノ、と申しましょうか、ヘンテコ視線の作品には目がないです。執筆人は豪勢だし、異伝篇と抜かすくらいだけあって作品はバラエティ度満点。    林不忘   「元禄十三年」  早乙女貢  「上野介の亡霊」  星新一   「薬草の栽培法」  小松左京  「逆臣蔵」  戸坂康二  「夕...

文藝春秋篇 「無名時代の私」 の読書感想。

文藝春秋篇  「無名時代の私」  文春文庫まさしく我輩の事ではないか!と狂喜して買った一冊。  冗談はさておき、これは古本屋でも練り歩いて探し出して欲しいほどの良書。別冊文藝春秋を中心に、足掛け3年、69人の有名・無名人が5ページ前後を使って、若き日の無名の日々を語るというもの。全てが小説家という訳でなく、詩人や学者・役者も混じっており、いろんな人生が垣間見れる。こうやって、無名な苦労時代を読むと...

宮部みゆき 「本所深川ふしぎ草紙」 の読書感想。

宮部みゆき 「本所深川ふしぎ草紙」 新潮文庫本年6冊目の宮部みゆき。今年はこの人に出会えた年でもあり、未読の作家に挑戦する事は大切な事と知った。宮部さんは時代小説にも関心があり、本書は本所深川の七不思議を採り上げた連作集。私も本所深川では無いにしろ、この近くに住んでいた時期があって、やっぱりこの連作集にもその土地がちゃっかり出てきて、にんまり。隊長はあんまり好きじゃなかったそうだけど、私は京都の下...

中村彰彦 「明治忠臣蔵」 の読書感想。

※2004年12月に書いたモノです。中村彰彦  「明治忠臣蔵」  角川文庫師走と云えば忠臣蔵の季節ですが、みなさん忠臣蔵ものはお読みでしょうか。私は一味違ったテイストを求めて、明治4年の仇討話を読んでみました。場所は加賀前田家、時は幕末、筆頭家老の本多従五位政均(まさちか)が刺殺された。家老本多家の家臣たちは激昂するが、犯人は仇討する間もなく処刑されてしまう。直接犯は2人だったが、共謀者が5人いた。それ...

木尾士目 「げんしけん」 の読書感想。

※2004年12月に書いたモノなので、言ってるコトが古いです。木尾士目 「げんしけん」 講談社いつぞや、二ノ宮知子著「のだめカンタービレ」もこのコーナーで採り上げたんで、これかてええやろぅと思い、書いちゃいます。私は音楽も聴けば小説も読むんですが、漫画も大好き。漫画はヲタクって程でもないんだけど、読んでる量はかなりだと思う。そんな時間はどこにあるの?って思われるかもしれませんが、その代わりTVはあ...
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