バイトの労働条件

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北原亜以子  『東京駅物語』  の読書感想。

北原亜以子  『東京駅物語』  新潮文庫面白かった。面白いねぇ、グランドホテル形式。明治・大正・昭和と、東京駅の始まりからドラマは始まる連作短編集。とはいっても、特定の主人公がいるわけでなく、ちょろっと出てきた人が何話か後に中心人物として出てくる手合い。ご想像のとおり、途中戦争が絡んできて、かなり感動してしまう。有楽町のあたりは大空襲があったそうで、それを知っている読み手は「ああ、この母子はどうし...

アン・タイラー  『ブリージング・レッスン』  の読書感想。

アン・タイラー  『ブリージング・レッスン』  文春文庫ピュリツァー賞受賞作であり、多くの人々の支持も得ているアン・タイラー。私も読んでみようと、読む前から文春文庫版はすべて購入。どうして読みもしないうちから、気になった作家は集めちゃうのかな?なぜかイイ感じがしてならなかった「アン・タイラー」という覚えやすい作家名。「赤毛のアン」シリーズを書いたモンゴメリを想像してたのかな?読後感は、悪いですねぇ...

伊丹由宇  『東京居酒屋はしご酒』  の読書感想。

伊丹由宇  『東京居酒屋はしご酒』  光文社新書私はお酒はあんまり飲めないんだけど、居酒屋料理は大好き。ラズウェル細木の「酒のほそみち」なんて全巻持ってるもんね!そんな私だから、本書はもう題名だけでノックアウト。こら面白そうだわ、と即買い。各店の地酒・焼酎の珍しさや旨さやもてなし方が六割、料理やお店のポリシーが三割、まったく成ってない店主の態度について一割、てな感じで話は進む。構成や方針はイインだ...

平岩弓枝  『御宿かわせみ9』  の読書感想。

平岩弓枝  『御宿かわせみ9』  文春文庫特に変化なし、そんな一巻です。次から次へと事件が起こる不思議な御宿なんですが、主人公東吾があっちこっち顔を突っ込むからそうなるんでしょうが、ここまで事件がおこるんですからもう苦笑して読むしか無い。第九巻まで読んで思うんですが、東吾とその仲間たちはもう何度も重複して登場してくるから親近感は湧く。ただし、敵役や事件を起こした人物たちの再登場が少ない。この後、続...

最近読んだ本の感想。その7

● 本体HP 更新しました。黒川博行  「カウント・プラン」  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku257.html雫井脩介  「火の粉」  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku258.html遠藤周作  「沈黙」  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku259.html人気blogランキングへ ↑ポチして下さると嬉しいです。...

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』  の読書感想。

   『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』安彦良和/著  矢立肇・富野由悠季/原案  角川コミックスエース子供の頃、最も嵌ったのがガンダムだった。小学校の授業が終り、ランドセルを投げ出して、自転車で向かう先はプラモデル屋だった。俗にガンダムのプラモデルは「ガンプラ」と呼ばれて、その後、現在に至るまでガンプラは脈々と生き続けているが、熱狂的に小中学生に買い求められていた季節はあの頃だけだったろう。シャア...

唐沢俊一  『カラサワ堂怪書目録』  の読書感想。

唐沢俊一  『カラサワ堂怪書目録』  知恵の森文庫(光文社)兄の唐沢俊一が文を書き、弟の唐沢なをきが画を描く、というカラサワ商会方式。最近、アキバ系だとかでヲタクの存在感が日に日に向上してると勘違いしててもいいですか?著者の唐沢俊一はそんなヲタクの星のような人で、古書古本のエンタテイメント化に成功している人。上滑りな軽い雑学ではなく、かなりカルト的な突っ込んだコダワリが好ましい。弟・なをき氏の味の...

眉村卓  『ねじれた町』  の読書感想。

眉村卓  『ねじれた町』  ハルキ文庫1971年に連載された、随分古いジュヴナイル小説。かといって面白くもない。ハルキ文庫から1998年復刊され、「歴史の呪縛を受けた奇妙な町の出来事・・・」なんてウマイ帯に引っ掛かった次第。中学生の頃、星新一と並んで愛読したのが眉村卓。そう考えるとあまり酷い事も書きたく無いのだが、なんかもっと良かった作家のイメージがあっただけにがっかりだった。Q市に引っ越してきた...

百瀬明治  『信玄と信長 天下への戦略』  の読書感想。

百瀬明治  『信玄と信長 天下への戦略』  PHP文庫こういった本にありがちな、どちらかに片寄った肩入れは無い。信長も信玄も公平な視点で甲乙を述べており、強いて言えば「地の利」「発想そのもの」の違いが浮き上がっている。百瀬氏は編集者から作家になった人だが、モノの見方は実に学者。私もこう言う人なら安心して読書できる。結果だけ見れば、勝った信長が革新的で優秀、負けた信玄は旧弊で田舎モン。だけどそれぞれ...

筑波昭  『津山三十人殺し』  の読書感想。

筑波昭  『津山三十人殺し』  新潮OH!文庫こういった犯罪ノンフィクションが、好きです。なんだかこういった本を読んでると、自分も異常になってゆくようで(異常かもしれないが)、セーブしながら読んでいます。前々から本書の存在は知ってたんですけど、一冊丸々使って一つの事件を書き尽すってのは、ちと読み疲れそうなので敬遠してた。確かに微にいり細にいり、徹底的に事件を論じている。あんまり細かいとこらは流し読...

最近読んだ本の感想。その6

● 本体HP 更新しました。永竹由幸  「オペラと歌舞伎」  丸善ライブラリー の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku256.htmlFC2 Blog Ranking 人気blogランキングへ ...

吉田秀和  『音楽 展望と批評1』  の読書感想。

吉田秀和  『音楽 展望と批評1』  朝日文庫音楽批評の大家・吉田秀和の1969年から1973年の評論集。  昔と云っても、1913年生れの吉田氏はこの時五十台後半。後年の自由闊達な仙人のような文章を予見させる。若々しいものの見方、そして年齢を超えた美しい文章。この方の文体はホント美しい。クラシック・ファンというものは実に回顧的な人間で、昔の名演奏に非常に憧れを抱く。今ならラトルがベルリン・フィル...

唐沢俊一  『ダメな人のための名言集』  の読書感想。

唐沢俊一  『ダメな人のための名言集』  幻灯舎文庫雑学王唐沢氏の名言集。名言集と言っても、有名な人のありがたぁいお言葉でなく、「のび太」が漫画で語った言葉があれば、「アンネの日記」原稿を最初に読んだ出版社の編集者が語った逸話など、ジャンルは全く広い。いくつも採り上げるとこの本を抜粋してしまう事になるので、上記二つの名言を紹介しよう。 ・のび太  「もう少しうまくなってから練習したほうが・・・」 ...

山田風太郎  『幻妖桐の葉おとし』  の読書感想。

山田風太郎  『幻妖桐の葉おとし』  ハルキ文庫百ページ近くの表題作を始め、「数珠かけ伝法」「行燈浮世之介」「変化城」「乞食八万騎」「首」といった、全6編からなる中短編集。表題作「幻妖桐の葉おとし」は豊臣家の生き残りをかけた動きと、秀吉の未亡人北政所の最期のどんでん返しが読みどころ。でも、さもありなん、といった落ち。この中編は他の短編集にも収録されており、風太郎みたいに作品が大小さまざまにあるとど...

井沢元彦  『死ぬまでの僅かな時間』  の読書感想。

井沢元彦  『死ぬまでの僅かな時間』  双葉文庫最初に断わっておきますが、井沢元彦だから読んでみた本。ネットでも破廉恥でクダラナイ本、井沢がどうしてこんな本をかいたのかね?と書かれていますが、まぁこんな本も彼は書いてみたかったのでしょう。成功を収めた変態ゲームクリエイターが、大金持ちの変態御曹司の犯行を突き詰めるという、変態さん変態さんを追いかける大活劇。ネットで書かれているほど空恐ろしい表現も成...

鷺沢萌  『F 落第生』  の読書感想。

鷺沢萌  『F 落第生』  角川文庫私が学んだ学校の成績は、優良可不可とか1・2・3とかでしたが、ABCD・・・という評価もあるそうです。本書はそんな成績評価の不可を意味する「F」が題名。直接「F」という作品があるわけでなく、7編の短編を総した題名。なんとなくどんよりした設定の多い作品が並ぶ。と云うのも「F」に値する状況の女性を主人公にしてるわけですが、不思議と読ませます。十ページ程のあっという間...

綱淵謙錠  『史談往く人来る人』  の読書感想。

綱淵謙錠  『史談往く人来る人』  文春文庫これは歴史好きには面白い一冊。ただし絶版どころか、古本屋でもなかなか見つけづらい一冊、文庫初版は昭和62年。もう20年前の本なのね。  綱淵謙錠は硬筆な文体ながら、持ち味に独特の滋味があり私はこういう人は好きだ。本書は毎日新聞日曜版に昭和56~57年に載った歴史エッセイ52話。週一ペースながら著者は楽しみながら語っており、前週の話が時には絡んだり、読者か...

綾辻行人  『セッション』  の読書感想。

綾辻行人  『セッション』  集英社文庫96年までの対談集、全十篇。  この本を買ったのは、今から約1年前で、対談相手に「宮部みゆき」「京極夏彦」「養老孟司」「法月綸太郎」「山口雅也」「梅図かずお」「北村薫」ほか錚々たる対談相手だったので買った。しかしその後綾辻行人への興味が薄らぎ、買ってから1年もツン読になっていた。  対談集というもの自体、もしかしたら初めて読んだのかもしれないが(対談形式の歴...

服部幸雄  『歌舞伎ことば帖』  の読書感想。

服部幸雄  『歌舞伎ことば帖』  岩波新書こつこつと読み継いでいる歌舞伎系。歌舞伎ものの新書や文庫を、見つけたら買っておくのだが、いざ読むとなると腰が重い。それと言うのも、やっぱり面白く無いから。こういった本は、ほとんどが学者先生が書いており、それ以外だともうミーハー極まる歌舞伎鑑賞記になってしまう。それに比べると学者さんの方が為にはなるのだが、本書も「歌舞伎ことば」に着眼した雑学書みたいなもの。...

井沢元彦  『日本史の叛逆者 私説・本能寺の変』  の読書感想。

井沢元彦  『日本史の叛逆者 私説・本能寺の変』  角川文庫前々から気になっていた井沢元彦を読む。もうこの人の著作は5冊買ってあるので、今後も読むと思います。本書はいわゆる「イフ」もの。もし、本能寺で信長が助かっていたら。明智光秀の叛逆にいち早く気づいた寄騎武将は、明智の警戒網を強行突破し、信長が住まう本能寺へ御注進。機転と行動の早い信長はスタコラサッサ、大阪へ逃げ落ち、あっさり光秀を返り撃ち。実...
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