バイトの労働条件

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由良三郎  『運命交響曲殺人事件』  の読書感想。

由良三郎  『運命交響曲殺人事件』  文春文庫かなり小馬鹿にして読み始めたんですが、かなり面白い一冊。指揮者も地域もボカして書いてあるんですが、推定信州のプロ気取りのアマオケがコンサートホールのこけら落としとして、日本随一の大物天才若手指揮者を招聘する。四十代なのに若手指揮者は天性の天才で、プロ気取りのアマオケ達の中でも足を引っ張ってる古株の親爺達をバッサバッサ補欠に落としていく。当然不満が出ます...

北尾トロ  『危ないお仕事!』  の読書感想。

北尾トロ  『危ないお仕事!』  新潮文庫北尾トロって、ご存知ですか?私はメルマガ初期の頃、この北尾トロ氏のメルマガを愛読してたんです。フリーライターで、自宅ではネットを使って面白本を厳選して販売紹介。西荻窪を根城に、たまにいきつけの喫茶店で古本販売もする。実際喫茶店に行ってみると北尾氏本人がいたりして、かなり勝手に親近感がある。そんな北尾氏の書物では、「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか」を...

南條範夫  『第三の陰武者』  の読書感想。

南條範夫  『第三の陰武者』  ちくま文庫勝手に、南條残酷シリーズ第3弾。本書は5編からなる短編集。    「第三の陰武者」  「被虐の系譜」①、②  「時姫の微笑」①、②  「未完の藩史」②  「飛騨の鬼姫」  ①は時代小説文庫「武士道残酷物語」にも収録。②は講談者文庫「被虐の系譜」にも収録。本書オリジナルは表題作「第三の陰武者」と「飛騨の鬼姫」のみ。 「第三の陰武者」つくづく飛騨と云うところは陰惨な...

横田順彌  『古書狩り』  の読書感想。

横田順彌  『古書狩り』  ちくま文庫古本屋では、「ちくま文庫」は決まって値段が高い。だけど確かに仕方ない、「ちくま文庫」はいい本が多いのだ。古本屋の値付けというのは、なかなか見るとこ見ている。いい本と言うか、いい企画と言いましょうか、いいネタといいましょうか。本好きが「こんな本があったらなぁ、こんな本が読みたいなぁ」といった漠然とした企画、そんなものがポツンと本になっている。なのに大して売れてな...

山本文緒  『紙婚式』  の読書感想。

山本文緒  『紙婚式』  光文社文庫読んだらすぐに感想を書けばいいんだけど、何分不精者でして休日にポロポロと書くから溜まっていけない。本書は1ヶ月以上前に読んだ一冊。さて、感想を書こうと思って、はて、思い出せない。だからと言って、面白くなかった、忘れてしまうようなものでもなかった、何だかかなり良かった感じが残ってる。だけど内容は忘れている。こういうのって、果たしてどうなんだろう?世の中には記憶力が...

雫井脩介  『虚貌(上下)』  の読書感想。

  雫井脩介  『虚貌(上下)』  幻冬社文庫古典や名作がツマランと斬って捨ててるのに、こういったベストセラーは手放しで讃える、というのは私の信条に反するのですが、残念ながら面白かった。いや、これは面白すぎ。随分前、おすぎがラジオで「虚貌、面白い」と、珍しく映画感想のコーナーなのに本の話をしていて、妙に気に残ってた。あれから随分経って、ようやく読んだんだけど、なんだか私はこんなんばっか。本書は題名...

養老猛  『バカの壁』  の読書感想。

養老猛  『バカの壁』  新潮新書「そうか、お前もようやく読んだか」という声が聞こえてきそうな、大ベストセラーです。(※一応、2006年8月に書いたモノです)ネットでも評価は賛否両論。確かに、なんで売れたのか不思議な一冊。「本は題名が9割」と言えそうな、ナイスなネーミング。面白い、面白くない、と書評は様々ですが、私の「おもろいか・おもろないか」で感じ取った感想は、「なんだか偉そう」。何十年も先生先...

南條範夫  『武士道残酷物語』  の読書感想。

南條範夫  『武士道残酷物語』  時代小説文庫全世界の南條範夫ファン皆様、お待たせ致しました。久々の南條本の紹介です。南條範夫は今回のような「残酷モノ」で一ジャンルを確立し、人気を不動のものにしました。著者は残酷な描写が好き、というわけでなく、人間の素には鬼の一面がある、残酷な一面も人間の一面と言いたいのでしょう。著者は好奇心旺盛な人で、信長や家康といった主流な小説も手がける一方、面白い人物はいな...

時事通信社編  『世界王室最新マップ』  の読書感想。

時事通信社編  『世界王室最新マップ』  新潮OH!文庫本書は97年に単行本発売、01年文庫化ですから、情報はかなり古い。世界各国の王室最新情報を知りたいという気持ちで読むと、ちとツライ。  ただし、私は日本の皇室を別とすれば、英国王室くらいしかTVで知ることも無かっただけに、下記の世界中の王室を網羅した本書は、世界王室の「歴史」を知る上では大変良書。  英国、タイ、カンボジア、スペイン、北欧、ベ...

新潮45編集部  『殺戮者は二度わらう』  の読書感想。

新潮45編集部  『殺戮者は二度わらう』  新潮文庫「新潮45」によるノンフィクション・シリーズ第4弾。このシリーズは面白かった。現在シリーズは本書の第4弾までしか発行されていないようで、続巻の発売が待ち遠しい。2003~2004年の記事が中心なので、今も雑誌の企画が続いていれば、ネタは溜まってきただろう。本書では9つの事件を集めている。  神戸「風俗王」惨殺事件千葉「キャバクラ嬢」撲殺事件横浜「恋...

乙川優三郎  『屋烏』  の読書感想。

乙川優三郎  『屋烏』  講談社文庫1年以上も書棚にほっぽらかしといて、読んだら慌てて乙川優三郎の本を買い集めた次第。凝り過ぎたペンネームが胡散臭くて、永年読むのを敬遠していた。しかしペンネームはともかく、これはいい作家だ、実に良い。「禿松(かぶろまつ)」「屋烏(おくう)」「竹の春」「病葉(わくらば)」「穴惑い」の中短編5編。著者は山本周五郎が好きなそうだが、さもありなん、抒情味があって、周五郎や...

最近読んだ本(のだめ20巻・BECK他)の感想。その8

● 本体HP 更新しました。筒井康隆  「家族八景」  新潮文庫  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku260.htmlT・マナーズ  「世界を凍らせた女たち」  扶桑社文庫  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku261.htmlハロルド作石  「BECK」  講談社コミックス  の読書感想。http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku262.html二ノ宮知子  「のだ...

ハロルド作石  「BECK」  の読書感想。

ハロルド作石  「BECK」  講談社コミックス  今までに何度も紹介しようと思ったけど、完結したら書こうと思っていたほど好きな作品。結局、H20年3月現在、第32巻。まだ終わりそうもないけど、ひとまず「DEVIL'S WAY」実演に結びついたんで、紹介してしまいます。この作品を知らない人は何の事か分からないでしょうが、わたしがこの作品とであったのは、とある埼玉の漫画喫茶でした。5時間ぶっ続けで、当時の最新...

川端康成  『雪国』  の読書感想。

川端康成  『雪国』  新潮文庫ときどき、名作と云われている作品も読みたくなってしまう。年に数回の発作だが、読んで、大概は「どこが名作なの?」と頭をひねる。  「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と、あまりに有名な書き出しで始まる本書ですが、私のイメージはこうでした。  一、雪国を舞台にした、美しいラブロマンス。  一、雪国を舞台とした、厳しい自然の中にも真実を見つけ出そうとする主人公た...

中嶋繁雄  『明治の事件史』  の読書感想。

中嶋繁雄  『明治の事件史』  青春文庫わたくし、中島繁雄氏の本を結構読んでると思う。そういう人って、残念ながらあまりいないと思うので、我ながらチョッと自慢。この人は華族関係や明治以降モノに強いんですが、今回も私の大好きな明治モノ。暗殺・反乱・陰謀・男と女・超能力・・・話題をさらった明治の驚くべき42の謎と事件、とある。だけど最初の方は、「五稜郭」とか「萩の乱」とか、明治維新ものが好きな人には、い...

遠藤周作  『ピアノ協奏曲二十一番』  の読書感想。

遠藤周作  『ピアノ協奏曲二十一番』  文春文庫クラシックに絡められそうな題名の本は、大方読むことにしている。本書もおそらくクラシックに関する小説ではないのだろうな、と予想しつつこの題名なら読まずばなるまい、と読んでみた。思ったとおり、モーツァルトの評伝とかではなかった。遠藤周作を読むのは学生以来じゃないか、と思うくらい久々に手にとってみたが、このまま書店から薄れていくには勿体無い作家だと思う。遠...

保坂正康  『昭和史がわかる55のポイント』  の読書感想。

保坂正康  『昭和史がわかる55のポイント』  PHP文庫戦国時代の本はたくさんある。江戸時代の小説もゴマンとある。明治期の小説に興味を持ってる私にとって、歴史への関心方向は古代へ進むより、更に現代へと進んでいる。考えてみれば、現代の学校教育は様々な事情から明治維新・大正デモクラシィ・太平洋戦争敗戦、あたりで受験シーズンを迎えてしまう。ほんとはかなり大事なことがある戦後日本の歴史を習わないまま大人に...

小松左京  『一宇宙人のみた太平洋戦争』  の読書感想。

小松左京  『一宇宙人のみた太平洋戦争』  集英社文庫16編のショート・ショートと2つの短編、それに2編からなる表題作「一宇宙人のみた太平洋戦争」と、全199ページに盛りだくさんな内容。  中学生の頃はあんなに堪能できたショート・ショートだけど、小松左京のショートー・ショートがまずいのか、自分にとってのショート・ショートが陳腐になったのか、今一だった。表題作「一宇宙人のみた太平洋戦争」も題名から想...

池宮彰一郎  『受城異聞記』  の読書感想。

池宮彰一郎  『受城異聞記』  文春文庫山岳小説とも云える表題作(受城は「じゅじょう」と読む)他、全5編からなるご機嫌な歴史短編集。郡上宝暦事件と聞いて皆さんはすぐに思い起こせますか?美濃郡上八幡藩三万八千石の金森家が、農民一揆の結果、お家取り潰しとなった百姓一揆モノによく出てくる舞台なのだが、今回は少し趣向が凝らされていて、その藩の高山陣屋を接収する加賀大聖寺藩側から描く。厳冬の豪雪降りしきる中...

許光俊  『生きていくためのクラシック』  の読書感想。

許光俊  『生きていくためのクラシック』  光文社新書「世界最高のクラシック」第2章とあるように、光文社新書の同内容の続編。  許光俊 『世界最高のクラシック』 光文社新書  感想  http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku6/doku110.html本編では前作で採り上げ切れなかった、でも採り上げるに値する指揮者・音楽家が多数。この本を読んで実際私もそのCDを買ったり興味を持ったのが、ウィリアム・クリスティ...
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