バイトの労働条件

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筒井康隆  「本の森の狩人」  の読書感想。

筒井康隆著  「本の森の狩人」  岩波新書1993年初版。92年(H4年)、讀賣新聞朝刊読者欄に掲載された51篇をまとめたもの。今から15年前の書評・文学論なわけですから、少し古い話しですが、本の世界はゆっくりしているのでそんなに違和感は無い。しかし、時々著者が、この人は才能があり今後の活躍が大いに期待が出来る、なんて絶賛している人が出てくるが、それから15年経った今、有名になっていないのが悲しい...

藤沢周平  「驟り雨」  の読書感想。

藤沢周平著  「驟り雨」  新潮文庫表題作ほか人情市井もの短篇10編。ネット界での感想は頗る良好でして、これほど大絶賛するほどなのか?と、云うのが私の感想。藤沢の市井モノは、素晴らしいとしか言えないのか?約300ページの人情もの、どの短編もまあまあの出来で、十分藤沢モノを楽しめるんですが、彼の代表作だとか、彼の中で一番好きです、なんてちょっと言い過ぎじゃぁねぇか?まずは表題作「驟り雨」悪人が盗みを...

南條範夫  「江戸御用帳」  の読書感想。

南條範夫著  「江戸御用帳」  双葉文庫南條範夫は私の趣味です。この一冊が良かったからとか、お薦めしたいからといった訳ではなく。ただ、南條範夫全作品読破を目指して、紹介しているに過ぎません。今回は平にご容赦ください。さて、内容はというと、語るに及びません。副題「岡っ引き源蔵捕物譚」とあるように、源蔵親分に様々な難事件が持ち込まれ、最後は解決するというヤッツケ仕事。南條もこんな仕事もしていたのかと、...

東海林さだお  「キャベツの丸かじり」  の読書感想。

東海林さだお著  「キャベツの丸かじり」  文春文庫週刊朝日に連載されていた「あれも食いたいこれも食いたい」から、1987~88年連載されていた分、35編。社会人ならこの人を知らない人はいないだろうし、知らないって威張ってもこの人の漫画を見れば「ああ、これかぁ」と言ってしまいそうなくらい周知の漫画家・エッセイスト。しかし一番言いたいコトは、この人の書くものは週刊誌の中に数ページあるからこそ映えるの...

猿谷要  「物語アメリカの歴史」  の読書感想。

猿谷要著  「物語アメリカの歴史」  中公新書中公新書から出ている「世界各国の歴史シリーズ・物語風」。私は日本史中心で、ほとんど世界史に弱いんで、今になって興味を持っています。世界史は、あのカタカナ名前を暗記するのが苦痛で、どうにも憶えにくかった。歴史としては面白い話がテンコ盛りなのにね。現在このシリーズは、アメリカ、中東、ドイツ、アイルランド、韓国、スペイン、バルト三国、ウクライナ、スイス、オー...

山田風太郎  「地の果ての獄」 (上下)  の読書感想。

  山田風太郎  「地の果ての獄」 (上下)  ちくま文庫明治最初期の監獄の話。北海道は樺戸、空知の二大監獄を舞台に、風太郎の明治モノがイキイキと語られる。明治時代は物語の宝庫なだけに、様々な登場人物が嘘か誠か連累しており、小説として多いに楽しめた。薩摩出身の青年有馬四郎助が看守として北海道・樺戸集治監に赴任してくる所から物語はスタート。彼は養子として有馬姓を名乗っているが、旧姓は益満。益満休之助...

芥川也寸志  「音楽を愛する人に」  の読書感想。

芥川也寸志著  「音楽を愛する人に」  旺文社文庫独特の惚(とぼ)けた文体が何とも言えぬ良さがあり、旨い文章だなぁと感心する事しきり。当人は芥川龍之介三男の肩書きを酷く嫌っており、その肩書きと悪戦苦闘する半生だったと述懐しています。しかしそんな苦労も報われてますよ、あなたの文章は非常に良い。着想も着眼も独特で、すっかり魅了されましたから。全百曲のクラシック名曲を各曲2ページで漫談。楽曲の背景を丁寧...

亀井俊介  「アメリカン・ベストセラー小説38」  の読書感想。

亀井俊介編著  「アメリカン・ベストセラー小説38」  丸善ライブラリー海外作品はほとんど読んでいません。こんな勿体無いことは無いし、最近は村上春樹なんかも翻訳出して面白くなってきている。しかし悲しいかな、何が面白そうなのかも判らない。なんか良い指針は無いかなと思っていたところで、出会ったのが本書。17人の大学のセンセイが分担執筆している本書は、解説や選択も少しマニアック。誰もが知っている有名どこ...

東野圭吾  「殺人の門」  の読書感想。

東野圭吾  「殺人の門」  角川文庫東野圭吾って、直木賞取ったんですよね?そんなミーハー根性と、書店でも矢鱈目につくんで、とうとう始めて読んで見ました。しっかし、そんなに面白いか?東海道線各駅列車の旅で、往復十時間以上の旅で、本書約六百ページを読んだのですが、主人公のあまりの馬鹿さかげんに呆れっぱなし。だからコイツの人生は駄目なんだよ、いい加減学習しろよと思いっぱなし。できるだけ著者は主人公の気持...

東直巳  「残光」  の読書感想。

東直巳  「残光」  ハルキ文庫これ、ものすご面白かった。久々に寝る間も惜しんで、読んで読んで読み続けた。こういうのに当たるから、読書ってやめられない。何十冊に一冊だけど、たまらなくハマル本が来る。最後は風呂に漬かりながら、のぼせ上がりそうになりつつ読了。実は「フリージア」という本の続編だそうで、これを読んでいない。だからいきなりこれを読んでも楽しめましたよ!という実証になったわけですが、ときどき...

檜山良昭  「アメリカ本土決戦」  の読書感想。

檜山良昭  「アメリカ本土決戦」  光文社文庫小学生の頃、同著の「日本本土決戦」を大興奮で読んだクチです。原爆によって完敗した日本でしたが、その原爆が何らかの事情で使用不可となり戦争は長期化、米軍上陸を本土で迎え撃っていれば、という仮想だったかな?結局は戦争が長期化するだけで、大勢の歴史は変えられない、というのが著者の持論のようです。本書も同様。ハワイ奇襲攻撃を徹底攻略して、更にハワイ上陸占領、米...

石田衣良  「池袋ウエストゲートパーク」  の読書感想。

石田衣良  「池袋ウエストゲートパーク」  文春文庫「池袋ウエストゲートパーク」とは、東京芸術劇場前の公園のこと。なんだぁ、あそこなら逆に自分の庭じゃないか、と思いました。なんせ東京芸術劇場(通称:芸劇)は過去五十回くらいは行ってますからね。読売日本交響楽団のホームベースでもあり、実によく通ったもんです。  乗換駅だったこともあり、池袋はよく探索しました。西口は芸劇があることもあって、東口より出入...

二ノ宮知子  「のだめカンタービレ」第20巻  の読書感想。

二ノ宮知子  「のだめカンタービレ」第20巻  講談社コミックスKISSフランスのコンセルヴァトワールも日が経ち、のだめをはじめ多くの仲間たちは岐路に差し掛かる。遊んでいた者、迷っていた者、練習を続けていた者。時間はそれぞれに公平に、結果が出せるものも出せないものも、無情に訪れる。一歩先をゆく仲間たちのコンクールに刺激を受けるのだめ。今までのおちゃらけた雰囲気は薄れ、ようやく音楽と格闘する若き音楽家が描かれ...

ハロルド作石  「BECK」  の読書感想。

ハロルド作石  「BECK」  講談社コミックス(※2008年3月に書いた感想です。)今までに何度も紹介しようと思ったけど、完結したら書こうと思っていたほど好きな作品。結局、H20年3月現在、第32巻。まだ終わりそうもないけど、ひとまず「DEVIL'S WAY」実演に結びついたんで、紹介してしまいます。この作品を知らない人は何の事か分からないでしょうが、わたしがこの作品とであったのは、とある埼玉の漫画喫茶でした...

T・マナーズ  「世界を凍らせた女たち」  の読書感想。

T・マナーズ  「世界を凍らせた女たち」  扶桑社文庫副題「女性連続殺人犯9人の愛と嘘」女性9人を連続殺人した話ではなく、9人の連続殺人犯すべて女性に焦点を絞り、列記した本。もう後半になってくると、これでもかこれでもかと殺人に次ぐ殺人が相次ぎ、読むのがさすがに堪えた。うんざりします。一人や二人を交通事故や突発的な殺意で刺し殺すとかではなく、薬物やピストルなどで夫や家族を、淡々と殺してゆく。ほとんど...

筒井康隆  「家族八景」  の読書感想。

筒井康隆  「家族八景」  新潮文庫この本についていた帯(おび)には、「累計440万部」ですって。子供の頃からこの本の優秀さは耳にしていましたし、こんな内容だったらもっと早く読んでいてもおかしくなかっただろうに、「家族」というキーワードに生白さを感じていたのか。しかしこの年になって「家族」こそ修羅の世界だと分かってきましたし、普通の関係異常に緊密で離れがたく、愛憎こもごもなのもまた、「家族」なので...

遠藤周作  「沈黙」  の読書感想。

遠藤周作  「沈黙」  新潮文庫遠藤周作の代表作。むかし母が随分熱心にこの本の感想を語っていたのを思い出す。まだ元気に生きているけど。島原の乱後の江戸初期、潜入ポルトガル司祭の日本突撃レポ。隠れキリシタンのため、布教のため、イエスキリストのため、司祭はキリストを待ち望む人々のために日本にやって来る。しかしそこで待ちうけるものは、変容し始めたキリスト教、親切に近づいてきたのに実は密告してしまう信者、...

雫井脩介  「火の粉」  の読書感想。

雫井脩介  「火の粉」  幻冬舎文庫こういう粗筋の本なら、直ぐ読んでみたくなるタチです。    ~あらすじ~  ある裁判官が殺人犯に対し無罪判決を下す。  そいつは2年後、その裁判官の隣人として引っ越してくる。  あの時の公正公平な判決はありがたかったと、家族に対しても  親切めかして近づいてくる。  関係がうまくいっている時はいいのだが、その接近度がわずらわしくなって来る。  あんまり立ち入らな...

黒川博行  「カウント・プラン」  の読書感想。

黒川博行  「カウント・プラン」  文春文庫黒川博行2冊目。同氏の「文福茶釜」を読んでこらぁ面白い、と思っての2冊目なんですが、あの面白さを知った後でこの本はチと詰まらんかった。黒川初見なら、十分楽しめたのに。短篇5編収録。表題作「カウント・プラン」は、物数え症(計算症)の男の生態と事件がクロスするミステリ。さすがにこれは日本推理作家協会受賞作なだけに、面白い。これがあるから、本書は読む価値は十分...

最近読んだ本の感想。その12

● 本体HP 更新しました。南條範夫著  「江戸御用帳」  双葉文庫http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku273.html藤沢周平著  「驟り雨」  新潮文庫http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku274.html筒井康隆著  「本の森の狩人」  岩波新書http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku13/doku275.html** 本・読書blog Ranking **←ポチしていただけると嬉しいです♪...
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