バイトの労働条件

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奥田英朗  「最悪」  の読書感想。

奥田英朗  「最悪」  講談社文庫7月20日より青春18切符が発売されまして、早速東海道を往復16時間ほど楽しんでまいりました。片道約8時間の旅、各駅列車のお供に本は必需品です。また、こんな時でもないと重たい本は読まんよな、と考え、656ページの本書を選択(「白夜行」と迷いました)。これだけの大長編なわけですが、意外や意外、正味5時間くらいで読破してしまった。文章も読み易いですが、なんといってもそ...

角田光代  「だれかのいとしいひと」  の読書感想。

角田光代  「だれかのいとしいひと」  文春文庫二十数ページからなる短篇8編からなる全212ページ。大方は恋愛がうまくいかない女性を描いた、本音モノ、かつ、暗い。とは云え、「誕生日休暇」のように、少し小説過ぎるベタな展開もあるのにゾワゾワと感動してしまう、という感動ものもあり。表題作「だれかのいとしいひと」は、冷め切った若いカップルの話。若いカップルだからって、恋愛燃え上がりまくりってのがいつまで...

山本博文  「徳川将軍家の結婚」  の読書感想。

山本博文  「徳川将軍家の結婚」  文春新書将軍だとか大名だと聞くと、さぞかし勇力があって才能があったから出世したんだろうな、と思いがちだが、さほどそうでもない。日本は古来より血の繋がりを重く見、血筋や家柄が才能より遥かに高く貴ぶ傾向がある。政略結婚なんぞまさにその典型だし、本書後半で現れる皇女降嫁はその極まった特例と云えよう。家康はその点、変わっていた。後家や年増好みなかなり危ない嗜好があった。...

東野圭吾  「さまよう刃」  の読書感想。

東野圭吾  「さまよう刃」  角川文庫大阪難波の本屋で見かけ、衝動買い&一気読みしました。中盤までは寝食を忘れてでも読みたい!!という猛烈読書。それほど中盤までは絶妙に高い関心が続きます。妻亡き後、男手一人で育てた最愛の娘が花火大会の帰り道、まったく下らない下郎たちの魔の手にかかり、尊厳を踏み躙られたあげく殺され、捨てられた。もう、まったくこんな犯罪は許せない。時代小説なら、市中引き回しの上、打ち...

山本文緒  「プラナリア」  の読書感想。

山本文緒  「プラナリア」  文春文庫平成12年下期、直木賞受賞作品。重松清の「ビタミンF」と同時に受賞している。本書は表題作(約50ページ)ほか全5編からなる短篇集。プラナリアとは、ウズムシとも呼ばれる茶色いナメクジみたいな極小動物で、最大の特徴は再生能力。2つに切れば、再生して2つのプラナリアが出来る。ある学者がプラナリアを100に分割(メッタ斬り)すると、100のプラナリアに再生してしまった...

牟田口義郎  「物語中東の歴史」  の読書感想。

牟田口義郎著  「物語中東の歴史」  中公新書このシリーズは面白いね。「物語アメリカの歴史」のオモローに感化して、中東をチョイスしてみたんだけど、知らないことばっかりで、自分の無知に恥らうやら、中東のスケールのでかさに驚くやら、本当に世界の歴史は面白い。日本史中心に勉強してきた人間に、今さら世界史にココロ躍るなんて可笑しいね。この本を読むと、栄枯必衰・諸行無常の世界観を感じずにはいられない。どんな...

神沼遼太郎  「クラシック アホラシー」  の読書感想。

神沼遼太郎著  「クラシック アホラシー」  幻冬舎音楽ライターによる、クラシック本音トーク。  クラシックという高貴な垣根を取り払おう、という動きが、最近はかなり盛んだが、そもそも一体誰がそんなものに祭り上げてしまったのか。関西弁でクラシック界に蔓延(はびこ)る様々な「アホ」を採り上げ、ブッタ斬ってゆく。かなり私の感性と近く、読み易い平易な文章ということもあり、一日で読めます。どんな話が書いてあ...

村上春樹  「ノルウェイの森」  の読書感想。

  村上春樹著  「ノルウェイの森」  講談社文庫正直、この歳になって初めて読みます、村上春樹。むかし図書館で2週間借り、読む事も無く返却した苦い記憶があります、ノルウェイの森。出だしの古井戸ばなしで、なぁんか合わね、と思ったのかな。次章まで読んでたら、憧れの東京の大学生ライフが始まってたのに・・・。本書も古本屋で見つけて買って、1年くらい経った昨今、突然思い立って読み始めた。上下二巻、全六百ペー...

牧秀彦  「剣豪 その流派と名刀」  の読書感想。

牧秀彦著  「剣豪 その流派と名刀」  光文社新書最近の新書は百花繚乱、しかも面白いよね。面白い題名が特に多いのが、この光文社新書。ちょっと前なら、どこかの美術評論家か大学教授しか書かなかった題材「剣豪」「剣術流派」「刀剣」が、時代小説家の剣術マニアが書いちまっている。剣術好きがひしひしと伝わってくるし、こだわりようも愛おしい。かつ、系統的に網羅しようという欲張り振り。これ一冊で、よく分からなかっ...

桐生操  「迷宮への招待 世界史15の謎」  の読書感想。

桐生操著  「迷宮への招待 世界史15の謎」  徳間文庫世界史の残酷な話に強い、桐生操。この人(達)って、2人だって知ってました?藤子不二雄みたいな状態です。結論としては、面白い。有名な話も混じってますが、全体としては知らない話や、新しい新説を意欲的に取り組み、大変良く出来た本です。商業ベースに乗って、オドロオドロしい題名が多い著作ですが、知識・考察も十分であり、知的好奇心が満たされます。    「...
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