バイトの労働条件

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檜山良昭  「ソ連本土決戦」  の読書感想。

檜山良昭  「ソ連本土決戦」  光文社文庫「日本本土決戦」「アメリカ本土決戦」と並ぶ、著者渾身の本土決戦三部作の一作。この文庫版でも初版が1989年だから、かれこれ20年前の作品。それなのに構想やシミュレーションがちっとも陳腐化しておらず、ある意味完成版ともいえる出来。太平洋戦争直前、日本はアメリカとの関係悪化修復を試みているが、なかなか進展はしていない。そんな折り、ドイツがソ連に侵攻。モスクワ目指して...

小川一水  「第六大陸」  の読書感想。

  小川一水  「第六大陸」(1・2)  ハヤカワ文庫本書は1と2に別れていたが、余りの面白さに一揆読み。久々に呼んだ「日本」SFでしたが、ここまで面白くなってるんですか!日本SF。第35回星雲賞日本長編部門受賞作品。時はそれほど未来でない2025年、日本。本の紹介では「月に結婚式場を造ろうと云う話」だったはずが、冒頭は深海船の話から始まる。このグルーヴ感が作品理解意欲を程好く高め、物語にどんどん引きず...

鶴見俊輔編  「本と私」  の読書感想。

鶴見俊輔編  「本と私」  岩波新書読むまでは、著者の読書体験本だと思ってた。ところがよく見ると、鶴見俊輔「編」とある。鶴見さんは、あくまで編者なのだ。一体何を「編集」しているのか?岩波書店創業90周年を企画して、一般人から本の思い出を募集したものだった。応募総数818編、その中から厳選された19編が掲載されている。正直堅苦しいものや、想像のつく話も混じっているが、なかなかどうして、じんわりと心を...

波多野裕造  「物語アイルランドの歴史」  の読書感想。

波多野裕造  「物語アイルランドの歴史」  中公新書本文267ページ。218ページ目でようやくイギリスから独立の目処が立った時は、思わず目頭が熱くなった。そう、アイルランドはイギリス本土の横にある島で、内乱に次ぐ内乱を重ね、外圧に頼ってしまった事によってイギリスの介入、植民地化、併合に至り、独立まで七百年を待たなければならなくなる。想像してみよう。もし欧州平泉を追われた義経が、捲土重来を期して大陸...

吉田秀和  「世界の指揮者」  の読書感想。

    吉田秀和  「世界の指揮者」  ちくま文庫、新潮文庫クラシック批評界の大御所、吉田秀和氏の代表作。新潮文庫が原書とも云うべきもので、ヴァルター(ワルター)から始まり、セル、ライナー、デ・サーバタ、クリュイタンス、クレンペラー、ベーム、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、トスカニーニ、ブッシュ、マゼール、モントゥー、ショルティ、クラウス、ブーレーズ、ミュンシュ、フルトヴェングラー、ジュリーニ、...

新井素子  「素子の読書あらかると」  の読書感想。

新井素子  「素子の読書あらかると」  中公文庫平成7年に書かれ、平成16年に文庫化された読書エッセイ。新井素子も来年で五十歳。ぶっちゃけ調の文体に驚いてから、もう何十年も経った。彼女はこのエッセイでも彼女独特の文体を保持、素子節で語っています。語り口は等身大なんですが、語っている内容は博学。莫大な読書の裏付けをもとに、彼女の読後感が語られています。良家の子女ながら若くして作家として成功を治め、やさ...
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