バイトの労働条件

スポンサーサイト

ハイスミス 「愛しすぎた男」 の読書感想。

  ハイスミス  「愛しすぎた男」   扶桑社海外文庫今から五十年前、1960年に刊行された本書。原題は「This Sweet Sickness」。「この甘い病気」という直訳を持つ題名、内容はズバリ「ストーカー」。五十年前のニューヨーク郊外を舞台に、いつの時代も困った人がいた事が描かれる。優秀な技術者である主人公の視点から、この世で自分ほど愛している男はいないと信じている世界が描かれる。愛された女性は、はっきりした態度...

吉田秀和  「音楽」3  の読書感想。

  吉田秀和  「音楽」3   朝日文庫1970~80年代に、朝日新聞に掲載された吉田氏の芸術批評。本書はその最終巻、78~81年の音楽展望と音楽会批評が約四百ページにわたって掲載されている。初期(第1巻)中期(第2巻)までは音楽中心で、そのほとんどがクラシック音楽についてで満足だったが、後期(本書第3巻)では芸術全般に範囲を広げて語られている。町並で聞こえた三味線の情緒とか、狂言鑑賞とかいったエピソードも...

野沢尚  「深紅」  の読書感想。

  野沢尚  「深紅」   講談社文庫「深紅」と書いて、「しんく」と読む。表層的には真っ赤な血溜まりを現しており、深層的には血の業を描こうとしているのか。巻末の高橋克彦解説と大方では意見が一致。本書は全5章のミステリだが、前半2章までが圧倒的に素晴らしい。問題は中後半の3章。私は「うぅ・・・ん」という感じ。十分並みの水準以上なのは当然なことだが、前半2章が素晴らしすぎるのでどうしてもその展開を残念...

今井哲也  「ハックス!」  の読書感想。

      今井哲也  「ハックス!」   講談社アフタヌーン今迄も普通に読んではきたが、特に去年から猛烈に漫画を読み漁っている。小説も漫画も今や作品としての水準は同等で、小説だって面白いし、漫画だって面白い上に非常にクオリティの高いものがワンサカある。漫画というだけでワンランク下に見る人は少なくなってきたが、小説と漫画を区別する人はやっぱり多い。このメルマガは小説読書中心に感想を書いてきたが、こ...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。