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藤沢周平 『消えた女』 の読書感想。

藤沢周平
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藤沢周平  『消えた女』

藤沢周平  『消えた女』  新潮文庫

読書と云うのは読めば読むほど果てしなく広がるもので、
読みたい作家や作品がどんどん膨らんでいく。
だから大好きな作家もどんどん増えていって、読みたいのに読む順番が
間遠くなっていく。
  
そんな残念な作家の一人が今回の藤沢周平。
前回読んだのが半年ほど前の「たそがれ清兵衛」
  
「たそがれ清兵衛」の感想はコチラ。
http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku3/doku53.html

あんなに面白く読んだのに、あれから半年も経っていた。
そして今回の「消えた女」を、半年もなぜ読まなかったのかと後悔するほど良かった。
―彫師伊之助捕物覚え― とあり、全三冊の第一冊目。
こんな面白いシリーズが三冊もある、あと二冊も楽しめるとは有難すぎ。
  
彫師といっても刺青を彫るんじゃなくて、
堅気の書物や浮世絵の版板を彫る職人が主人公。
しかし彼は昔、岡っ引きをしていて十手を握っていたんだな。
そんな彼の元に、むかし世話になった先輩岡っ引きの弥七親分から
伊之助を見込んでの頼みがくる...。
  
ハードボイルド私設探偵と言ってはあんまりだが、十手を持たない伊之助が
彫師をどうにか職に持ちながら頼まれた失踪者を探してゆく...。
最後の2ページまで、もう駄目かぁと思わせておいてのどんでん返しは
「してやられたぁ」という嬉しさ。
その反面、なんとも云えないラストは良かったんだけど決してハッピーでもない
苦渋の終わり方。
  
また、周平の文はまったく無駄が無く、一つ一つの描写にストーリーのヒントが
散りばめられていて斜め読みなんか出来ない。
というより、あまりの美しい文章の数々に一字一句を噛み締めて読み進んでしまう。
これだけ旨い文を書く人も、そうは居ない。
  
詰まんなさそな題名だったので、読まずに今日まできたが、
題名とは懸け離れた名作だ。
 

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