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保坂正康  『昭和史がわかる55のポイント』  の読書感想。

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保坂正康  『昭和史がわかる55のポイント』  PHP文庫

保坂正康  『昭和史がわかる55のポイント』  PHP文庫


戦国時代の本はたくさんある。
江戸時代の小説もゴマンとある。
明治期の小説に興味を持ってる私にとって、歴史への関心方向は
古代へ進むより、更に現代へと進んでいる。

考えてみれば、現代の学校教育は様々な事情から
明治維新・大正デモクラシィ・太平洋戦争敗戦、あたりで受験シーズンを迎えてしまう。
ほんとはかなり大事なことがある戦後日本の歴史を習わないまま
大人になっている人が多いのだ。

本書は戦争に至るあたりから敗戦までを20項目、占領期を11項目、
戦後を24項目と、かなり戦後期に軸をおいてレクチャーしている。
保坂正康なので、いささか伝えたい思いの偏重があるかもしれないが、
私は大変勉強になって読みました。

戦後の一瞬、教育改革の一貫で日本語が消えローマ字表記化が検討されたり、
学校の先生は曖昧にしか教えてくれなかったレッドパージや社会党・共産党の流れも詳しい。
60年安保闘争や全共闘も、ほとんどの学校では教えていないんじゃないか。
それだけに何やら妖しい香りがしていたのだが、知ってみるとそれだけのことだった。

お次は田中角栄のロッキードや石油ショック、日米経済摩擦にバブル経済と
誰もの記憶の新しい事象が、それまで読んできた大きなうねりを背景に綴られてゆく。
これだけボリューム満点なのに本編343ページ。
343ページで、自分のうろ覚えな知識が固まってゆく快感を得られるのはありがたい。


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