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横田順彌  『古書狩り』  の読書感想。

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横田順彌  『古書狩り』  ちくま文庫

横田順彌  『古書狩り』  ちくま文庫


古本屋では、「ちくま文庫」は決まって値段が高い。
だけど確かに仕方ない、「ちくま文庫」はいい本が多いのだ。
古本屋の値付けというのは、なかなか見るとこ見ている。
いい本と言うか、いい企画と言いましょうか、いいネタといいましょうか。

本好きが「こんな本があったらなぁ、こんな本が読みたいなぁ」といった
漠然とした企画、そんなものがポツンと本になっている。
なのに大して売れてないのが癪に障る。

最近まで知らなかったんですが、探してみると有るは在るは、
「古本」ネタ本。
私は99%古本で読書してるんですが、古本屋を毎日毎日覗いていると、
ほんと愛着が沸いてくる。
しかも値段が安いって事もあって、毎日買っている。
こうした生活をしていると、「古本」世界ってどうなってんだろう?
という漠然とした興味がある。
そんな下地があるんで、本書は非常に美味しく頂きました。

横田順彌はSF作品で昔は売れっ子だったようです。
しかし今は見る影もなし、今回の短編集を読む限り、どうしてこれだけ
面白い作品を書いてる人が忘れかけられているのか。
と或る古本屋では、横田順彌のSF文庫本は定価以上の高値で
ビニール・パックされて売られてました。
今や希少本といった扱いで、往年のSFファンには懐かしがられてさへいる。
著者は現在(※2006年9月)61歳という若さ、もったいない話です。

全9編の短編集、どれもが古本に関わる本好きの小説です。
表題作「古書狩り」や「古書奇譚」「書棚の奥」「本の虫」など、
本の虫には堪らない本絡みばかりの話です。

具体的には、古書収集マニアのおっさんたちが、本を巡って
醜い争いをしたり、本好きが嵩じてバケモノに変化してゆく怪異譚だとか。
荒唐無稽だと笑ってしまうのは簡単だけど、本好きな人には何となく
絵空事じゃ済まされないような不気味さを味わえます。

イイ作家なんだよなー、もっとこの人の古本モノが読みたいんだけどなー。


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