バイトの労働条件

宇神幸男  『消えたオーケストラ』  の読書感想。

宇神幸男  『消えたオーケストラ』  講談社文庫

宇神幸男  『消えたオーケストラ』  講談社文庫


宇神氏の音楽ミステリー全4幕のうち第2幕。
前作「神宿る手」の登場人物が、またまた大事件を起こす。

前作ではかなり気負った所だらけでしたが、
今回はブラ2のように肩の力が抜けて、サラリと書かれていつつ、
結構楽しめた。

書名を見ると、18世紀頃まで実在した欧州のオーケストラが
どのような事情で楽団解体したのか、なんて風にも想像できるし、
そんな本があったら是非読んで見たいのだけれど、
本書は全然そんな本ではありません。

ある事情で、コンサートが行われる。
プログラムはベートーヴェンの序曲、ハイドンの交響曲、
メインがベトベンの運命。

ところがコンサート中にオーケストラ団員が全員消えてしまうという、
笑ってしまうような馬鹿事件勃発。

前作では、指揮者が「ジャジャジャジャーン」の運命の動機に向かって
指揮棒を振るや否や、指揮台が大爆発。
指揮者は諸星あたるのように「チュドーン」と吹っ飛んでいくという、
笑うしかない話だったのですが、今回も笑える、いや、笑っちゃいけない
真面目な事件でスタート。

これを解決しようとする検事と、コンサートで出会った女性の恋話も
絡めて、話は進んでいく。

この恋話は、多くのクラシック・ヲタの妄想のような出会いと展開で、
ナイナイ、そんな上手くいく話は絶対無い。

しかも女性は美人で利口でおしとやか。
クラシック・ヲタを代表する作者ならではの、大妄想も楽しめるという
オマケ付き。
クラシック・ファンならずとも楽しめる一冊だ。

問題はどこで本書を手に入れるか。
古本屋で見つけたら、買っといて間違いなし。

※前作 『神宿る手』 の読書感想
 http://www16.tok2.com/home/randokudt/doku7/doku133.html


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宇神幸男オーケストラ講談社文庫

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