バイトの労働条件

中沢けい  『海を感じる時』  の読書感想。

中沢けい  『海を感じる時』  講談社文庫

中沢けい  『海を感じる時』  講談社文庫


幼いとき父を亡くし、素直に愛情表現ができない母と娘の二人暮らし。
娘は県下でも有数の県立高校に進学、母はそんな娘を影では
誇らしげに思っていた。
しかし母の愛に飢えていた娘は、男に愛を求めてゆく。

高校の新聞部、進学校はなぜか放任主義で、授業をサボったり
遅刻したりしていた娘と新聞部の先輩が、衝動的に関係を結ぶ。
先輩は責任を感じつつも愛が少ないコトを恥じて、娘から逃げる。
しかし娘はようやく自分に愛を授けてくれたのはこの人だとばかりに、
執拗に追いすがってゆく。

先輩からきっぱりと別れたいという手紙が届くが、それを母が読んでしまう。

ここからが異様で、母は我が自慢の娘が堕落した女に成り下がったと、
激しく責め続ける。
毎晩毎夜、執拗に...。
群像新人賞受賞作。

私は人から薦められた本を読んでいる訳でなく、自分で物色して
旨そうな香りがした本だけを、厳選して読んでいる。
だから大抵は面白い本に出合える。
しかし、この純文学というのは、時としてどうしようもなく
不愉快で不快な作品に出会ってしまう。
生理的に合わないと言いましょうか。
この本が160ページ余で無かったら、絶対途中放擲していただろう。
短いから完走できた。

女性が読むと、また違う感想が得られるんだと思う。
フツーの男には、かなり理解できない作品。


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中沢けい講談社文庫

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