バイトの労働条件

ハインライン  『夏への扉』  の読書感想。

ハインライン  『夏への扉』  ハヤカワ文庫

ハインライン  『夏への扉』  ハヤカワ文庫


SFを代表する名作、ということで読んでみました。
正直感想は、同じタイムマシンものなら、日本を舞台にした広瀬正の
「マイナス・ゼロ」の方が面白かったかな、僅差で。

こちらはコールド・スリープで未来へ行って、タイム・マシンで過去に
戻って、それから・・・という内容。
これだけ古典的名作になっていたら、ネタバレも大枠でなら許してね。

この中で面白いなぁと思ったのは、投資信託。
生命保険会社はコールド・スリープ(冷凍睡眠)によって、三十年くらい
カチンコチンに凍らせて未来で解凍させる技術を確立。
これによって一切の老化もなく、人は未来へ冬眠状態に入れる。
生命保険会社は、その間、冬眠者の全財産を預かり、運用して
管理費や運用報酬などを得る。
なんだか近い将来登場しそうな商品で、リアル過ぎ。

この冬眠に入る時代が1970年。
解凍されるのが2000年というのが、今となっては苦笑い。
だって2007年の現在、コールド・スリープもタイム・マシンも完成
出来て無いんだもん。
今から37年前の人たちは、30年も経てばかなりの技術が達成出来てる
と思ったんだろうな。

それからこの小説の中では、インターネットやディスク装置といった
ソフトの発想には思い至らなかったようだ。
家事全般をこなしてくれるロボットは開発できるのに、様々な自称に
対応すべくチューブというものを差し替える事で対応させようとする。
小さなチップみたいなディスクでチェンジさせて無いのが面白い。

また、2000年という未来に行った主人公は、様々な事象を調べようと
するんですが、これを丹念に丹念に新聞をチェックしたり、実際に足を棒にしたり。

実際の2000年はインターネットで調べるんだもんね。
ただしネットでは、偶然の出会いやすれ違いは起こりにくく、
小説にするにも詰まらないかも知れない。

福島正美の翻訳はちょびっと古いけど、スイスイと読み進めて宜しい。
海外SFは難しい、と思いこんでる人には、良き突破口になります。


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