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黒川博行  『文福茶釜』  の読書感想。

黒川博行
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黒川博行  『文福茶釜』  文春文庫

黒川博行  『文福茶釜』  文春文庫


これは文句ナシに面白い。
読んで損どころか、この作家の本をドンドン読んで行きたくなるコト
間違いない作品。

古美術骨董の世界での、化かし合いの戦い。
5編からなる短編集だが、関西を舞台にした古美術の世界が
実に旨く描写されている。

入札目録の図版差し替え、一幅の水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本と
いう贋作造り、ブロンズ彫刻の分割線のチェック、仕入れにおける騙しの
テクニック等、骨董世界の裏の裏まで描いており、こんなコトまで読んでても
いいのかと不安になってくるほどのリアルさだ。

著者は京都市立芸大で彫刻を専攻、卒業後は高校で美術を教えているが、
ギャンブラー作品も有名なだけに型破りな人のようだ。
こんな人とガッコの先生として出会っていたら、私的には大好きなタイプ。


芸術とか美術とかで無く、現実の古美術のドロドロした世界を徹底して
描き切った傑作。
既にお読みなっているかたの方が多いでしょうが、未読の人がいらっしゃれば、
これは絶対読んでも惜しく無い逸品です。


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