バイトの労働条件

伊坂幸太郎  「グラスホッパー」  の読書感想。

伊坂伊坂幸太郎  「グラスホッパー」   角川文庫

伊坂幸太郎  「グラスホッパー」   角川文庫


もうこの何年も、書店では伊坂幸太郎が大人気だ。
この本を始め、伊坂作品の多くを買うことは買っているんですが、
こうやって読んでみたのは初めて。

若くして大人気作家でもあり、期待が大きすぎたのかもしれない。
しかし彼の文体は、さすがに低いでしょ。
何も小難しく格好つけて書くのが良い、と言うわけではないんだけど、
この人の文章はちょっとプロとは言えない。

そもそも彼の小説設定そのものが、規定概念を壊したところに
面白さがある訳だから、文体も一般的でないのかもしれない。
しかし活字中毒レベルには、ちっと
苦行とも言える文体(文章表現、文章レベル)かも知れない。

そこへ持って来て、本作品の内容。
伊坂作品の数々は、その特異な設定や思いも付かないアイデアで
話題をさらっているようですが、本作品は今一歩。
「殺し屋」小説!と云うことで関心を以って読み始めたんですが、
殺しあう流れに納得や関心が全然沸かない。

狂言語りの元教師の、殺された妻への復讐にもっと主眼と徹底性を
凝らせば共感できるだろうに、この元教師が頼りない。
一般人なんて所詮そんなもんかも知れないが、底力を発揮するから
小説として面白くなるのだし、カタルシスを得られるんだろうに。
アマゾン感想を眺めてみても、感想批評はバラバラ。
伊坂大好きっ子は絶賛してますが、ダメダメとバッサリやってる人もいる。

私もこの一作品で判断なんかするつもりはありませんが、伊坂幸太郎が
大人気作家で無ければ、これっきりで読まなくなる作家だったと思う。


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伊坂幸太郎角川文庫

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