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篠田達明  「歴代天皇のカルテ」  の読書感想。

篠田達明  「歴代天皇のカルテ」

篠田達明  「歴代天皇のカルテ」   新潮新書


古代、平安、鎌倉、戦国、江戸、近代と125代まで続いている
歴代天皇のカルテを元に、気がつけば日本の歴史を側面から語っている、
という上手い手法。

125代という永い歴史、天皇というタブーな領域を、病気という観点から語るわけだから、
所々ドキドキする微妙な話も避けて通らず、意外にスッパリと論じてゆくのには恐れ入る。

病歴を観てゆけば、その人の生活環境が不思議なほど見えてくるんですね。
もちろん天皇という最高級の公人なだけに、各種資料はバッチリ残っているわけだが、
天皇というだけにオブラートに包まれて、靄に掛かった表現をいかに推理してゆくか。
そこは、医師である著者の腕の見せ所。

明治帝や大正帝の秘話やかなり世間に知られていない話も多々あり、
歴史好きな人にはめくるめく一書です。
同著で「徳川将軍家十五代のカルテ」も読んだんですが、
こちら歴代天皇の方がお薦めです。
なんせ、日本の歴史を網羅して続いている皇統、
ほんとに凄い歴代だとあらためて思います。


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Genre: 小説・文学

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