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小川一水  「第六大陸」  の読書感想。

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小川一水  「第六大陸」(1・2)  ハヤカワ文庫

小川一水  「第六大陸」(1・2)  ハヤカワ文庫


本書は1と2に別れていたが、余りの面白さに一揆読み。
久々に呼んだ「日本」SFでしたが、ここまで面白くなってるんですか!
日本SF。

第35回星雲賞日本長編部門受賞作品。

時はそれほど未来でない2025年、日本。
本の紹介では「月に結婚式場を造ろうと云う話」だったはずが、
冒頭は深海船の話から始まる。

このグルーヴ感が作品理解意欲を程好く高め、
物語にどんどん引きずり込まれる。
本筋から入るのでなく、登場人物を別の形で登場させつつ、
各人物のイメージや能力を紹介してゆく。
もちろん、謎も。

全世界で過酷な状況での建設事業を得意とする日本の建設会社、
民間化したものの採算が合わず秘密技術を腐らしているロケット会社、
そして月に結婚式場を造りたいと依頼してきた老人と少女。

三社と各社の様々な登場人物たちの想いが交叉しながら
月へのロケットは発進する。綿密で理系魂を熱くする詳細な下地の上に、
民間が月を開発していこうと言う夢見たいな話が、限りなく現実を
直視しながら書き進められてゆく。

主人公の建設主任と依頼主の少女の恋の行方や、
月面開発の成否は予想がつく。
それよりも、次から次へと巻き起こる事故やトラブルを
丹念にクリアしてゆく過程がリアルで面白い。

結果よりも過程が面白いというのもなんですが、
過程を面白く書ける作家てのは実力のある証左。
これは気に入った。

様々な技術的な困難対処は勿論、アメリカや中国などのライバルとの対立、
はたまた国際裁判、主人公たちの心のすれ違いや親子の確執、
ロケット開発者の非業の死。

考えてみたらテンコ盛りなストーリーなのに、
詰め込みすぎとは思わせない自然な流れ。
本書は「2」でしっかりと終わっているが、
「3」が出たら絶対読みたいと思わせる終わらせ方。

小川一水の他の本を、ただいま物色中。


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