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二ノ宮知子  「のだめカンタービレ」22  の読書感想。

クラシック音楽な本
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二ノ宮知子  「のだめカンタービレ」22  講談社KISS

二ノ宮知子  「のだめカンタービレ」22  講談社KISS


のだめ作品に出会い、その面白さに狂喜し、過去の全作品まで漁って読破してきた。

のだめ作品はドラマ化、アニメ化、映画化と隆盛を極め、もうすっかり大成功。
後はいかに、このモンスター作品を見事クライマックスに持ってゆけるか。

本書第22巻では、まさにクライマックスへの匂いをプンプンと撒き散らしながら、
それでいてのだめ衝撃的デビュー・イン・ロンドン!も織り込む、
というネタ作りも忘れていない。
が・・・、どうでしょう。

今まで二ノ宮作品を愛し、彼女の全作品を愛読してきた読者としては、
こんなものか、といったところが本音の感想。

大まかなアウトラインはそうせざるをえないとしたら、せめてでも
小さなエピソードの積み重ねで読者の心を揺さぶって欲しい。
多くののだめファンが、ラストは千秋とのコンチェルト競演を夢見ている
んだろうし、さすがにその終わり方は規定事実のようになっているとしたら、
せめてその前ではどんでん返しを用意して欲しい。
それが本書程度のものだとしたら、随分尻すぼみな作品になってしまった。

本書では、衝撃的デビュー、千秋との音信不通、のだめの一人旅と
どんでん返しを描いているつもりかもしれないが、次巻の展開が読めるだけに
ちっともハラハラしない。

例えば次巻が最終巻になるのだとしても、その直前まではどうやって
この混沌に結着をつけるのだろう?と思わせるストーリーが欲しい。

本書22巻ではそんなストーリーをシナリオでは書けているのは解かるが、
絵面では描けていない。今まで、のだめが壊れたり復活したりするパターンが
多すぎたのかもしれない。

どうせ最期はハッピーエンドでしょ、
という感がどんどん強くなってしまう。

本書での衝撃的デビューでは、満を時してショパンのピアノ協奏曲第1番
が使われた。

他にも人気があるのに本書未使用なピアノ協奏曲は、チャイコフスキー、
ブラームス、ベートーヴェンといくらでもあるが、
ここぞというデビュー協奏曲はショパンだった。
果たして千秋との感動のフィナーレはどんな協奏曲が出てくるのか?

私としては、プロコの交響曲第5番で、オケの一員としてピアノ・パート担当
と言う代役に出ることででも千秋への貢献になったと喜ぶのだめ、みたいな
意外ラストだと面白いのだが。

多分、人気作品に有りがちな、完結した後も番外編といったパターンも
予想されるだろうから、ラストは二人の本当の愛を見つけれた、といった
感動を伴なって欲しい。

大演奏会で名曲の協奏曲競演、そして演奏は感動的で大成功、そんな
ありきたりなフィナーレは御免蒙りたいし、二ノ宮知子ならそんな終わり方に
甘んじない人だと思う。


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