バイトの労働条件

河原和音  「青空エール」 第1巻  の読書感想。

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河原和音  「青空エール」 第1巻  集英社マーガレットコミックス

河原和音  「青空エール」 第1巻
集英社マーガレットコミックス


のだめが終盤を迎え寂しい限りの今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

バンドに青春を懸ける女子高生4コマ漫画「ケイオン!」、 →過去記事
ジャズと恋愛を描いた高校生男女群像劇「坂道のアポロン」(漫画) →過去記事
と紹介してきましたが、いよいよブラス女子高生(王道)の登場です。
しかも甲子園を目指すニッコリ球児がお相手です!

実はこの「青空エール」を読む前、
大人気だった前作「高校デビュー」全13巻も読んだんですが、
この著者は面白い。

別冊マーガレットは椎名軽穂「君に届け」、
中原アヤ「ラブコン」(現在は「ベリー・ダイナマイト」連載中)、
そして本作河原和音「青空エール」と面白い漫画ばっか!
「ストロボ・エッジ」もオモロイし。

ただ単に、自分と相性が合っているだけかもしれませんが、
どうしてこんなに面白いものを女子だけに楽しませているのでしょう。
ベツマ以外も面白い少女漫画雑誌はあるんだろうな。
もうそろそろ、漫画は男子とか女子とかの垣根を取り払いましょう。
漫画って、すごいよね。

さてさて閑話休題、「青空エール」。
ブラスと野球が名門、という高校生達を描く、かなりスポコンなドラマ設定。
それでいて登場人物たちの痛々しいまでの直向(ひたむき)さに、
何度もググっときてしまう。

「君に届け」や「高校デビュー」は帰宅部達の恋愛話、
「ラブコン」もヒロインが帰宅部。
恋愛の話をたっぷり書こうとすると、部活は邪魔になっちゃうんだよね。
どうしても二足草鞋というか、どっちつかずになるというか。

その点、少年漫画はスポーツ中心。スポーツや試合で頑張れば、
自然と女子もついてくる、ってな妄想&ご都合路線。
オトコ読者の方がシンプルっていうか、単純って言うか、分かり易いことが重要。


憧れの名門ブラスバンド高校に入って、ブラスでトランペットをやるんだ!
そして甲子園の応援団をやるんだ!とヒロイン小野つばさは入学します。
一方、ヒーロー山田大介は同じ高校の野球部に入団。
ブラスも野球部も過去は燦然たる栄光の歴史なんですが、最近は低空飛行。
そんな状況で、本書の登場人物たちは入学・入団します。
こりゃラストは甲子園で応援して感動のフィナーレなんだろ、なんて
決めつけちゃイケません! (違うかもしんないんだから!)

しかし、ブラスに入ったつばさは、楽器初心者。
小学生時代では器楽部でソプラノアコをやってたけど、
中学では周囲に流されてブラスに入らず。

高校こそはブラスに入って、憧れのペットをやるんだ!
わかるなぁ~、この気持ち。すごい解かる。
だけど入った高校が名門過ぎた。思いッきし体育会系の世界で、
ひよこみたいなつばさちゃんは壁に突き当たってばかり。
かわいいんだわ、これが。

そんな時に自然と現われるのが、大介くん。
この大介、いっつも偶然を装ってるけど、絶対偶然じゃないよね。
でも、それを偶然で押し通すのが少女漫画の王道。
ここら辺に男子は「ありえへん!」と拒否感を抱くのでしょうが、
ココこそ楽しむべきです。 このアリエナイ「偶然性」を。

偶然が重なりすぎだよ~、と思いつつ、つばさを慰めたり励ましたりする
大介。 第1巻での彼らは大して意識もせず、励ましあっている。
鈍感と天然が励まし、励まされあっている。
まぁまぁ、最初の数ヶ月はそんな事もありえるかもしれない。
同じクラスだし、部活をやってる者同士帰る時間が重なったり、
暗くなった教室でバッタリなんて事も。

私は一度もそんな事はなかったけど、夢見る乙女はあって欲しいと思うのでしょう。
あったらいいな、と夢見る絵空事を描くことが、少女漫画は大切です。

しかし単なるトキメキだけでないのが、本書の真骨頂。
ブラスの冷徹なまでの練習が、実によく描けてるんです。
ブラス経験者がこの漫画を読んだら、ちょっと悪夢が蘇るかも。
上下関係の厳しさ、楽器が下手な人の惨めさ、個人練習と合奏での大きな違い。
楽器を音楽団体でやった人なら、痛いほど思い出す、数々の初心者時代。


本書はじっくりゆっくり描かれているので、「のだめ」に替わる音楽漫画になれる可能性大!
まさにこれからこそ面白くなろうとしているので、みなさんも是非、
リアルタイムにハラハラドキドキ読んじゃって下さい。
河原和音は他の作品も面白いので、真の実力がある作家です。


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