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帚木蓬生  「臓器農場」  の読書感想。

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帚木蓬生  「臓器農場」   新潮文庫

帚木蓬生  「臓器農場」   新潮文庫


題名からご推察のとおり、臓器移植を主題とした医療サスペンス。
今から十年以上も前に出された、著者の代表作とも云える作品なので、
お読みの方も多いはず。
ただし、全610ページという極厚の文庫本実物を見て、
躊躇する人も多いのでは?

著者帚木蓬生は、「ははきぎ、ほうせい」と読む。
源氏物語にヒントを得たペンネームだそうで、
東大仏文科を出てTBS入社するも2年で退社。
九大医学部に入り直して、精神神経科の医師となった変り種。

東大時代はマルグリット・デュラスを研究したそうだが、
私だってしがない大学在学中はドミトリ・ショスタコーヴィチを
研究したものである。その後の進展は大いに違うが・・・。

六百ページを超える医療サスペンスとなると、何やら難しそうで気が重たいわ、
と思ったアナタ。

実は私もそう思いつつ本書を読み始めたクチ。
購入してから5年くらい経った今、ようやく読む気になれた。
しかし主人公は新米ナースで、このヒロインが一日一日、
私立病院でナースとして育ちつつ話は展開して行くので、ちっとも難しくない。

しかも六百ページにという余裕ある紙幅なので、端折った箇所が少しもなく、
いろんな事件事象が起こるがどれも丁寧に親切に語られる。
医療現場の諸問題や特異性、理想と現実、ちょっとした行事や
ナース同士の付き合い方など。
看護師のなろうとしている人にも、ある意味、お薦めかもしれない。

そんなこんなで新米ナースとして充実した日々を送るヒロインであるが、
少しづつ病院のキナ臭い秘密を嗅ぎ付けてしまう。
親友とも云える同僚ナースと頼りになる気になる医師
(こんなに良い先生が、どうして子供もいるのに離婚したのかが不思議だ)。

この3人で探偵ごっこが始まるが、事態は大き過ぎて深刻。
やがて彼らはヤバイ事態に巻き込まれ、新米ナース奮闘記にしては
哀し過ぎる展開へ。

六百ページは長すぎるという人もいるけれど、六百ページ掛けて
じっくり読んだって損は少しもなかった。読み易いしね。
また是非、ははきぎ作品を読みたい。



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Genre: 小説・文学

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