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吉田秀和  「音楽」3  の読書感想。

クラシック音楽な本
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吉田秀和  「音楽」3   朝日文庫


吉田秀和  「音楽」3   朝日文庫


1970~80年代に、朝日新聞に掲載された吉田氏の芸術批評。
本書はその最終巻、78~81年の音楽展望と音楽会批評が
約四百ページにわたって掲載されている。

初期(第1巻)中期(第2巻)までは音楽中心で、そのほとんどが
クラシック音楽についてで満足だったが、後期(本書第3巻)では
芸術全般に範囲を広げて語られている。

町並で聞こえた三味線の情緒とか、狂言鑑賞とかいったエピソードも
入り込み、面白いと思う人も多いだろうが、私としては散漫な印象を受けた。

吉田氏もクラシック評論家として突き進むのか、芸術全般の
オピニオン・リーダーとなるべきか迷っていた時期だったのかもしれない。
クラシックだけでなく狂言やシルクロードなど吉田氏が当時好奇心を
抱いたトピックスも織り交ぜてあり、新聞の編集部誘導もあったのかも
しれない。

本書記事が書かれて約三十年。
当時の吉田氏の見識は当たりもあればはずれもある。
ポゴレリッチの異才は早々に見抜いているが、彼が絶賛してきた
日本女流ピアニストのほとんどが現在大成していない。

当時は誰もが愛したベームも今は忘れられつつあるし、
吉田氏が評価したレヴァインのマーラー演奏を今も
聴いている人はいるのだろうか。

栄枯盛衰とはよく言ったもので、時代とともに
流行り廃りのあるものの評論は難しい。


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