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ハイスミス 「愛しすぎた男」 の読書感想。

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ハイスミス 「愛しすぎた男」 扶桑社海外文庫

ハイスミス  「愛しすぎた男」   扶桑社海外文庫


今から五十年前、1960年に刊行された本書。
原題は「This Sweet Sickness」。
「この甘い病気」という直訳を持つ題名、内容はズバリ「ストーカー」。
五十年前のニューヨーク郊外を舞台に、いつの時代も
困った人がいた事が描かれる。

優秀な技術者である主人公の視点から、この世で自分ほど
愛している男はいないと信じている世界が描かれる。
愛された女性は、はっきりした態度を取らないばかりに
男の妄想はどんどん酷くなる一方。

女性は別の男性と結婚し子供も作り、ストーカー勘違い男に
祝福してもらえると思ったりする。当然この女性と結婚した男性は、
主人公のストーカー行為に激怒し怒鳴り込みに行くのだが、
ここらへんから夢物語がサスペンスに変わってゆく。

主人公は夢見る世界ばかりに浸ってられず、
急速に現実の苦しい世界に落ちてゆく。

犯罪を重ねてラストの悲惨さは、最後まで主人公に一片の
奇跡が起きないか、ハラハラしてしまう。

五十年前とはいえ、基本的に人の心は変わっていない。
ストーカーという概念が希薄だった当時で、これほどまで
異常者の精神を丹念に描いた手腕は脱帽。
ストーカーの独善的精神世界が、よく描けている。


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