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遠藤周作  「海と毒薬」  の読書感想。

遠藤周作  「海と毒薬」  新潮文庫


遠藤周作  「海と毒薬」  新潮文庫


前半、主人公と思われる「私」の通院の話で始まる。
時代は戦後であり、「私」の病状は比較的軽い。
生体実験の反戦小説と聞いていただけに、何か変だな
と思った頃、真の主人公が現れる。
「私」の主治医、町医者の冴えない医者の過去に、話は遡ってゆく・・・。

中学生の頃だったか、森村誠一「悪魔の飽食」に酷く感銘を受けた。
感銘を受けたというより、トラウマになったと言うほどショックだった。
旧日本軍である関東軍731部隊についての本であり、生体実験に対して
とても恐怖が残った。

時代は戦争末期、軍と大学病院が結託し、米軍捕虜を生体解剖するオペに、
前述の医者が助手として参加するといった内容。
大学病院の医学部長を巡る権力闘争、付属病院の医師としての立ち回り、
軍と大学病院の癒着と様々な告発や暴露が淡々と描かれてゆく。

生体実験に加わった者を直接主人公にせず、それを又聞きした「私」を
置いて語られることによって、ひっそりとした冷たい世界として描かれている。

手術に関わった男女が、なぜ、結局は
関わらざるを得なかったかも列記されてゆく。

看護婦も加わるのであるが、その女性の悲しい半生も広げられ、
作品に奥行きが加わっている。


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