バイトの労働条件
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奥田英朗  「イン・ザ・プール」  の読書感想。

奥田英朗  「イン・ザ・プール」  文春文庫

奥田英朗  「イン・ザ・プール」  文春文庫


精神科医と患者のとんでもエピソードからなる、短編5編。
こいつぁ面白いや、と第1編(憂鬱脱却のため水泳にのめり込む話)は
読んだが、編を追う毎にインパクトが弱まってくる。

ベストセラーになって、映画化されて、本書の次回作「空中ブランコ」は
直木賞と、今じゃ奥田英朗の出世作となったわけだが、奥田作品全体を
見通せばそこまで評価できるかな?というのが正直な感想。

総合病院の御曹司?は精神科医で、各科で放り出された患者が
最後の頼みと精神科のある地下にやって来る。

思い起こせば、各学年で一二を競う天才秀才は医者に
なっている可能性が高い。そんな彼らは、明朗活発で
スポーツマンというより、一癖あるおとなしい人が多かった。

そこへ以って、開業医の子供であるわけだから、少し変わった
医者がいる設定は実にノーマル。

変わった精神科医に、変わった症状の患者がやって来る。
治療法も変わっていれば、成り行きや結末も変わっている。
小説としてはなかなか良く出来た基本設定なんだが、
これが何パターンも続くと胸焼けしてくるのは私だけだろうか。

面白い事は確かだから、各編、時間を空けて時々読んだ方が良かったのかも。

もしくは数冊の短編集を著者も変えて、交代交代しながら
読めば良かったのかも。

そうは言いつつ、当然次作「空中ブランコ」は読むつもり。
奥田英朗自体は大好きだから、これからも読んでいきたい。


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