バイトの労働条件

太宰治  「人間失格」  の読書感想。

太宰治  「人間失格」  集英社文庫

太宰治  「人間失格」  集英社文庫


小学生時代から読書が大好きだった。
小中の頃は吉川英治や星新一、高校では児童文学や司馬遼太郎を
好んで読んだんですが、反逆精神一杯な私は「○○文庫の100冊」
みたいな名作を敢えて避けていた。

よって、この歳まで太宰治や三島由紀夫は読んだことがない。
夏目漱石や森鴎外は教科書で読み、「なかなか面白いじゃん」
と文庫で数冊読んでいる。

太宰と言えば、教科書で「走れメロス」を読んだが、
「昔話みたい」と思っただけで、現代作家という感覚がなかった。
そう、太宰の文体や格は、実にやさしく間口が広いのだ。

「何々とは○○的××とも言えるのではなかろうか」
といった虚仮脅し文章はない。

中学生でも読みやすい、中味勝負の文章だ。
それゆえに、今も中学生向き推薦図書になるんだろうが、
ハッキリ言ってどこが名作なのか理解できなかった。

読書人生数十年、何千冊も本を読み続けて、「人間失格」の良さが
理解できなったからといって、今さら読み込みが足りないとか理解力が
低いなんて言われたくない。

ただ単純に、この作品が評価され過ぎている、みんなが良いと言っているから
名作だと思い込んで読まれ続けているのに過ぎない。

名作だと思う人も良し、思わぬ事もこれまた良し。
そろそろ、たいしたことない「名作」はハッキリ言ってやっても良い時期だ。
私が言ったって、大勢に影響はないんだし・・・。

太宰の人生を、フィクションやカモフラージュも交えつつ
概略をなぞった自伝的私小説。

たしかに頭は良かったんだろうが、かなりクズな人生。
彼が自身の人生を失格と感じたのは、頭が良かったからだが、
だったら、どうして悩んでないで建設的に生きなかったのか。

生まれが良くて金もあり、東大に入って作家としても成功してゆく。
お金を貯めて堅実な家庭を築けばいいものを、そうできなかったのが
天才作家というから、青少年が小説家になりたいと思うことを
一般父兄は恐れるのかもしれない。



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太宰治人間失格集英社文庫

Comments 3

ハオ

期待外れ

意気込みの部分で「世間でやたらと評価されてる名作でも私はぶった切る」とあったので期待してたのですが、正直言って期待外れでした。

私も別に『人間失格』を文学史に残る名作とは思いませんし、「ちょっとセンセーショナルな自伝的小説」程度の作品でしょう。
しかし、最後の2段落で示したあなたの「読解」はあまりにもお粗末なものとして私の目には映ります。

どこをどう読んで「葉蔵(太宰)が自身の人生を失格と感じたのは、頭が良かったから」という結論に至ったのか、教えていただけないでしょうか。

2012-02-29 (Wed)  | EDIT | REPLY |   
randokudokusyo">

randokudokusyo

Re: 期待外れ

頭が良かったからこそ、自分の人生を失格と感じられた。
凡人の私には、人生失格である現状でさへ、認識できない。
別に、自分の人生が失格でも合格でも、どっちであろうが仕方ないし。

ただ、自分の人生が失格と感じられてしまう才能なんて、なんて余分なんだろう。
こう書いていくと太宰が格好良くなってしまうが、実際は実生活が営めなかった人。
裏のウラは表、だけど表のオモテは裏にならない。
うまく説明できませんが、この作品を神聖化するほど奥深いとは思えない。

2012-03-12 (Mon)  | EDIT | randokudokusyoさん">REPLY |   

ハオ

もう少し

お返事ありがとうございます。
別に文章から読みとったのではなく、葉蔵の有り様からrandokuさんが推測なさったことなんですね?
それはそれで一つの読み方ですし、言ってることは間違ってないと思います。

でも、彼自身は第一の手記で「二者択一の力がなかったことが原因の一つだ」と述べてますよね?
もちろん、それに引っ張られて客観的な視点を失ってはいけませんが、葉蔵の「人間として根本的な部分が欠けている」という苦しみを読み解くことは必要最低限でしょう。

2012-03-17 (Sat)  | EDIT | REPLY |   

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