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新井素子 「チグリスとユーフラテス」(上・下) の読書感想。

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新井素子 「チグリスとユーフラテス」(上・下)

新井素子 「チグリスとユーフラテス」(上・下) 集英社文庫

自分では以外なんだけど、このメルマガ始まって以来の初の本格SF長編。
今年は眉村卓と筒井康隆も読んだんだけど、
どちらも軽い日常から少しずれていくお話だった。
  
新井素子さんの作品は、私が中学生のころ、名著「グリーンレクイエム」で大感銘を
受けて以来のお付き合いなのだが、自分が少年・青年から離れていくとともに、
読まなくなった作者の一人だった。
彼女の作品を久々に読んでみようと思ったのは、
「SF大賞」受賞作品というキャッチコピーに気になったため。
「あらあら、素子さん、こんな大きな賞を取るまでに成長したのかな?」
    
時は遠い未来の「ナイン」という地球・日本地域から移住してきた星でのお話。
30人ほどの移住者と人工子宮によって、惑星「ナイン」はどんどん
人口も増えていき、惑星開発は進んでいく。
ところがその過程でさまざまな「特権階級」が発生してゆく。
  
ものがたりは惑星最後の子供ルナが、コールドスリープしている人間たちを
ひとりひとり覚醒させてゆくことによって、どうしてこの惑星が人類一人にまで
減少していったかが、語られてゆく。
最後は惑星移住者のキャプテンの妻(女神に祭り上げられている)が
叩き起こされる事によって、物語は佳境を迎えるが、
この話はひとつの哲学書みたいなもんです。

新井氏独特の語り口は変わってませんが、氏の哲学思想がふんだんに
盛り込まれており、差別・子供・死について大いに考えさせられます。
ただし物凄くよかったか、と云うと微妙なところ。
久々の本格SFということもあって、読むのが辛かったのかもしれないが、
もうちょっと圧縮できるんじゃないかナとも思った。


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