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ソルジェニーツィン 「イワン・デニーソヴィチの一日」 の読書感想。

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ソルジェニーツィン 「イワン・デニーソヴィチの一日」 新潮文庫

ソルジェニーツィン 「イワン・デニーソヴィチの一日」 新潮文庫


旧ソ連の恐ろしい強制収容所での一日を描いた、
発表当時は世界を騒然とさせた一冊。

半年に一冊くらいは名作名著も読んでおこうと手を出した。

ほとんどが著者の実体験をもとに、
収容所生活を再構成したそうだ。

とにかく寒そう、腹が減ってそう、汚そう。
こんな劣悪な環境で、十年二十年を生き抜いていかにゃならんなんて。
二百数十ページの本だが、四百ページくらいの重みがある。

読んだ多くの人に共感して頂けると思うが、
本書読書中、とにかく腹が減る。

著者は絶えず空腹にあり、食べる事や食べ物をいかに確保するかに苦心惨憺。

それだけにパンひとかじりを尊び、
具の少ない野菜スープに小魚の骨一片を見つければ
一日幸福になれる。

友人にハムや肉類が仕送りされれば、それをを羨ましげに盗み見し、
なんとかお裾分けして貰えないかと、涙ぐましい努力を怠らない。

そんな主人公の食べ物への執着を読み続けるうちに、
食べようと思えば、いつでもそこそこのものは食べられる
我が身の贅沢さよ。

帰り道にラーメン屋に寄っても良し、
居酒屋で肉豆腐とハムカツを注文しても良し、
ガッツリとハンバーグ屋でトリプル・セットに挑んでも良し。

千円も出せば思うが侭の夕食が得られる、私のなんと幸せな人生!

主人公は、政治犯でも凶悪犯でもない設定。
第二次世界大戦中、ドイツの捕虜となり脱出に成功したのに、
友軍に発見された途端、スパイと嫌疑を受け収監。

数十年前、実際に多くの人が、似たような体験したようで、
その内のたった一人の、たった一日の悲劇が緻密に描かれている。


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