バイトの労働条件

檜山良昭 「鋼鉄の鮫」作戦 の読書感想。

檜山良昭 「鋼鉄の鮫」作戦 光文社文庫

檜山良昭 「鋼鉄の鮫」作戦 光文社文庫


1984年(昭和59年)文庫初版。
巻末の広告には「光文社文庫創刊第2弾!」と銘打ってあり、
その第2弾の一冊として、書き下ろしされたのが本書。

光文社文庫が「創刊」だなんて、時代を感じさせるねぇ。

三陸沖の大陸棚に、ソ連の原潜が事故を起こし、
沈没着床してしまった。

沈没といっても水没したわけでなく、航行不能となり
海流に押し流され、海溝に滑り落ち艦が破壊されないように、
ギリギリの深度の海陸棚に、やむなく着床したのだ。

当時世界は米ソ冷戦下にあり、軍事最先端技術の粋が
集められた原子力潜水艦が、敵側に渡っては大変。

その艦には、乗員が救助を待っており、
早く引き上げないと、酸素が欠乏する。

しかし日本の領海内であり、ソ連は艦を破壊してでも
軍事機密を守りたいところだし、潜水艦内部でも軍事機密を
最優先すべく自爆すべしと暴走する一派と、
乗員の命を守ろうとする艦長一派に分かれて、艦内は大紛争。

一方、自衛隊は民間サルベージ会社に委託して、
超難易度の潜水艦引き上げに挑む。
その民間技術者たちが本書の主人公だ。

サルベージ会社は、自衛隊からの超難易度の依頼を、見事
成し遂げれば、今後の受注が見込めると、経営層は猛進するが、
現場の引き上げ技術者は、その難易度を検証すればするほど暗澹となる。

そんなさまざまな思惑と時間が、緊張感を持って一気に読ませる。
今となっては地味な題材だが、軍事サンスペンスとして
なかなか良く出来ている。


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