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落合信彦 「小説サブプライム」 の読書感想。

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落合信彦 「小説サブプライム」 集英社文庫

落合信彦 「小説サブプライム」 集英社文庫


二十年ほど前、世界政治経済をまとめた本
「国際情報 Just Now」(1991年)で、落合信彦を知った。

面白かったと友人に勧めたら、数ヵ月後、落合氏の本を全作品読破した!
と友人が興奮していたのを思い出す。
それほど彼の作品には、嵌る人は嵌るのかもしれない。

本作は、あの悪名高いサブプライム・ローン問題を中心とした、
アメリカ経済界で働く主人公達の小説である。

あくまで「小説」と、冒頭につけているだけあって、
経済事情の変化を、うまく小説に織り込んでいる。

しかし主人公は、ピンチが近づくとコメカミが疼く
特異体質(超能力)を持っており、企業破綻やテロ事件を
見事に回避してゆく。

ちょっと出来すぎで、苦笑い。

サブプライム・ローンが市場で形成され、持て囃され、
崩壊してゆく描写は流石。

ハリウッド風なんかにせず、新書解説風に経済メカニズムとその過程に
的を絞って堅く書けば、落合信彦は、もっと面白くなったんではないか。

たしかに、小説仕立ては読みやすかったし、彼への門戸は広がったろうが、
なんだかチャチイものを読んだ気がして仕方なかった。



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