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藤沢周平 「風の果て」上下 の読書感想。

藤沢周平 「風の果て」上下 文春文庫 藤沢周平 「風の果て」上下 文春文庫

藤沢周平 「風の果て」上下 文春文庫


周平作品の中でも、これは素晴らしい秀作。
上下二巻の長編だが、久々に徹夜してしまった。

十万石余りの東国の中規模藩。
主人公は百石余の下士の次男坊。

剣術に励み、不毛の台地を開拓する夢見る青春が過ぎ、
婿養子に納まってゆく。

終盤では、異国の黒船が現れる描写が、チラと出たり、
田沼政治から白河公の松平に、幕閣が変転する流れなども出るので、
時代は、江戸中期から後期の始め辺りか。

仮想した藩は無いようで、著者の想像する仮想の藩のようだが、
史実を調べ尽くして書き上げたようなディティールが素晴らしい。

主人公の人生を、一から十まで分けるとすると、
物語は、いきなり九あたりから始まる。

功成り名を遂げた五十代の主人公が、とんでもない事態に直面しつつも、
落ち着いた行動で、事態を打開しようと、旧友を訪ね歩くとこから始まる。

過去を回想する形で、十代後半の青春時代に話は移り、
一気に、物語りへ引き込まれてゆく。

人生の流れと、五十代の現在を、行きつ戻りつ話は進み、
複雑な構成ながら、判り易く読ませる手腕に唸ってしまう。

とある江戸時代の中規模藩の立身出世物語?もしくは
野望ある青年の一生と藩の動静が、じっくり読み込める。

江戸期の農政、藩の役人達がどのように考え、動き、
政争に巻き込まれてゆくか。

それでいて、一男児の人生や家庭の苦難も、しっかり伝わる。
久々に周平作品を読んだが、武家モノも町人モノも、どちらも彼は面白い。




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