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ハイスミス 「リプリー」 の読書感想。

ハイスミス 「リプリー」 河出文庫

ハイスミス 「リプリー」 河出文庫


パトリシア・ハイスミス、最大の有名作。
名画「太陽がいっぱい」の原作が本書と言った方が受けが良いだろうか。

文庫四百ページから成る本作だが、「太陽がいっぱい」とは
半分くらい一緒だが、いろんなところが違う。

ハイスミスが、本当は描きたかった物語を読んでみたい、
と、あなたは思わないだろうか?

映画で感銘を受けられた方も、映画を観てない人も、
是非、サスペンス好きな人は間違いなく、本書に首ったけになる。
最後の最後まで主人公リプリーがどっちに転ぶか解らず、最後の結末に
カタルシスを感じるのは、不道徳だろうか。

主人公トム・リプリーはアメリカの貧しい青年。
仕事は長続きせず、学歴も職歴も惨めで、親代わりの叔母も最悪だ。
友人の家に居候になりつつ、羽ばたきたい妄想だけは人一倍。

そんな彼に思わぬ出会いがあり、イタリアへ出かけることとなる。
イタリアで遊び暮らしているドラ息子を、アメリカに
連れ戻して欲しいと、富豪から依頼を受けたのだ。

画家を夢見て、フラフラしてるお坊ちゃま相手に
トム・リプリーはまとわりつき、いつしか彼と
同居するまでの友人関係を築く。

しかし、ドラ息子を愛しているガール・フレンドが、
リプリーの邪心を見抜き、距離を開けるようドラ息子に忠告する。

彼もまたその忠告に感じるところがあり、リプリーから離れようとする。
焦るリプリーは旅行で関係修復を図ろうとするが、
ある事件から二人の関係は最悪になる。

ドラ息子を殺し、さらに第二の殺人まで、
手を汚すリプリーなのだが、注目なのは
彼には罪悪感が、全く起きないこと。

知人たちの目を誤魔化し、警察操作からくぐり抜けることには
ハラハラするのに、友人を殺してしまったことへの後悔は全く起きない。

人類には非常に小さな確率で、罪悪感を持たない脳を持った人が現れるようで、
血で血を洗った歴戦の勇者や英雄も、数万人殺した土台の上に伸し上がっている。

そんな恐ろしい思考回路が、見事に描かれていて、
ピカレクスの好きな人にも、請け合いだろう。




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