バイトの労働条件

東野圭吾 「秘密」 の読書感想。

東野圭吾 「秘密」 文春文庫

東野圭吾 「秘密」 文春文庫


たまには人気作家の話題作品でも読むか、と手に取った一冊。
最愛の妻と娘、この二人が妻の実家長野に帰省するバスで交通事故に遭う。
妻は娘を庇うように覆いかぶさって、死んだ。
娘は、かすり傷ひとつ負わなかったが、意識が戻らない。

ここから先を、どう書くかでネタバレになるんですが、
ある程度は粗筋を書かないと、話しようが無い。

ここからが、東野ワールドのエンタメ本領発揮なのだが、
肉体滅んだ妻の意識が、植物人間化した娘に乗り移る。
意識が戻った娘の肉体は、亡き妻の意識が乗り移っていたのだ。

書きようによっては、昔良くあった「若い男女が頭をぶつけ合ったら、
魂が入れ替わってしまった♪」みたいなハチャメチャ喜劇になるんだが、
ここからが、慎重にリアリティ重視で描かれる。

体は小学生高学年の娘だが、意識(魂)は肉体は滅んだ亡き妻。
妻は、第二の人生をどう歩くのか。

妻を亡くした夫は、実は娘の魂を亡くしており、
周囲に悟られないよう、どう過ごすのか。

妻を亡くしたことと、娘を亡くした場合と、どちらが悲しいか。
ここら辺の書きようが難しく、流石にあやふやになっている。
そうはいっても、何度も涙ぐんでしまう結構多く、悔しいけど感動してしまう。

東野作品は少しイイコちゃんが鼻に突くが、本書はなかなか良い。
ただし、ラストのドンデン返しは不満。

ネット感想でも意見が分かれているが、この行動はズルイ。
綺麗に感動的に書いているが、考えれば考えるほど女は酷い。

夫にも、第二の明るい人生が用意されているならまだしも、
そこまで書くとこの夫婦の今までは、ナンだったのかとも思うし、
でも、あの終わり方はズルイと思うし・・・。

最後の最後で、私はカッカときた。




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東野圭吾秘密文春文庫

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