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中谷陽二 「精神鑑定の事件史」 の読書感想。

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中谷陽二 「精神鑑定の事件史」 中公新書

中谷陽二 「精神鑑定の事件史」 中公新書


本書は面白い。
1997年初版。少し時間が経っていますが、採り上げた題材自体も古いので、
そう問題はありません。

それどころか、著者の精神鑑定に対する疑問が小気味よく、
この著者が今どうなっているのか、ネットで調べてしまいました。

結果は、執筆当時東京都精神医学総合研究所参事研究員と偉いのか
中間なのか分かりませんが、現在は筑波大学院教授のようです。

さてさて、何が良かったかと言えば、精神鑑定で犯罪者を
無罪に持ってゆく流れに、疑問符を投げかけているんですね。

犯行時精神障害があれば、無罪判決に繋がるわけですが、
精神鑑定を行う中で頭のいい犯罪者は、うまく精神障害が
犯行時あったかのように、変質してゆくのです。

著者は実に冷静に丹念に、犯罪の背景から内容や
犯人の生い立ちや精神状態、そして精神鑑定の経緯を
紐解きながら鑑定結果や裁判の結果、犯人の行く末までを
追っていきます。

そのプロセスを追っていく中で、読者がどう感じるかは自由です。
著者は出来るだけ冷静に正確に著述してくれており、
それだけに問題点や精神鑑定の本質も、浮き彫りになってゆきます。

本書で採り上げた鑑定ケースは以下の通り。

レーガン大統領暗殺未遂事件
ビリー・ミリガン事件
大津事件(ロシア皇太子襲撃事件)
津山事件(津山三十人殺し)
ワーグナー事件
アルチュセール事件


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