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池波正太郎 「鬼平犯科帳15」 の読書感想。

池波正太郎 「鬼平犯科帳15」 文春文庫

池波正太郎 「鬼平犯科帳15」 文春文庫


今までは短編からなる鬼平でしたが、本書第15巻にして初めての長編。

「特別長編雲竜剣」と銘打ってある。
何が何でも書きたい題材があり、それを描き切るために長編となった、
とは感じられない。

いつもの歯切れの良い、無駄を省いた、でも味のある文はどこへやら。
長編だから時間はたっぷりあるぞと悠々した展開、間延びしてるだけですやん。

特に前半がひどく、様々な事件事象に暗中模索、どの手が当たるか
判らないから無駄を承知で四方八方。

結局、終盤では強引に、みんなの一つ一つの行動に意義があったように
こじつけていますが、中篇で十分なネタだったのではないでしょうか。

というのも、最後まで読めば、それなりに悪くなかった骨格が判ったから。
中編(二百ページくらい)にするんなら、いっそ長編(350ページ)に
しちゃいましょうよ、と唆されたような気がします。

部下の同心が二人も殺され、合鍵作りの老盗が動き出し、
大きな事件が予想された。

鬼平自身も、凄腕の剣客に命を狙われ、闘志満々。
この鬼平シリーズ最大の欠点は「でも、鬼平は絶対やられないんでしょ」
という先が読めてしまう事。

部下が殺される程度じゃなく、最愛の妻や娘が拉致されるなど、
どこまで非道が起こりえるのか、といった展開にはならないのです。

正太郎が現代にて書いていたら、そんなストーリーもあったかもしれませんが、
数十年前では、無理だったのでしょう。




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Genre: 小説・文学

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