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奥田英朗 「東京物語」  の読書感想。

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奥田英朗 「東京物語」 集英社文庫

奥田英朗 「東京物語」 集英社文庫


名古屋から上京した青年が、一浪して入ったお茶の水の大学を中退し、
零細事務所でコピーライターとなり、やがてバブルとともに
売れっ子コピーライターになってゆくという半自伝的短編集。
コレは、おもしろい。

著者は1959年生まれなので、この年代に近い人はストーリーも時代背景も
グッと理解できようが、そうでなくともまあ解る。

ただし、バブル前の沸々とした金銭感覚は、今読むと異常だ。

最近、再びミニバブル化がうごめいているが、当時の沸々感は
こんなものじゃない。その後のバブル崩壊・超氷河期を、
体験していなかったからね。

6つの短編は時系列に進まず、年代が前後して進むが、
主人公が、どうなってゆくのか面白い。

「あの日、聴いた歌」1980年
大学中退してコピーライターの卵として、
実際は、事務所の小間使いとして走り回る日々。

「春本番」1978年
浪人生として、北池袋に上京したての青年が、
キョロキョロして、東京を彷徨う好編。

「レモン」1979年
入学後、演劇部に入って憧れの女先輩や、ツンデレの同級生。
女の子の心理が微笑ましく、この短編が最も良かった。
この娘との関係がその後、どうなったのか描かれていないのが
残念でもあり、現実はそんなもんだよな、というリアリティもあり。

「名古屋オリンピック」1981年
そういえば名古屋にオリンピックが来るかも、
という時期があったね。イケイケの主人公が、
実に、イヤな奴に描かれている。

「彼女のハイヒール」1985年
親の差し金で、お見合いをする主人公。
お見合い相手が面白く、いるいるこんな女。

「バチェラー・パーティー」1989年
まさにバブル期。バブル地上げ屋のおこぼれ仕事をする主人公。
バチェラー・パーティーとは、結婚前新郎を結婚式前夜、
男友達だけで祝っ、て騒いでやるパーティーのこと。



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