バイトの労働条件

泉麻人 「バスで田舎へ行く」  の読書感想。

泉麻人 「バスで田舎へ行く」 ちくま文庫

泉麻人 「バスで田舎へ行く」 ちくま文庫


今まで避けてきた作家だが、読んでみて、
他の本も買ったほど、良かった。

タモリ倶楽部の都バスの回に、泉氏が出て来てたが、
気に喰わんかった。とことん好きでもないのに、
鉄ヲタみたいにバスヲタですか?という酷い印象だった。

慶應卒というのも、鼻持ちならなかった。
こういったサブカル・ジャンルでは、
慶應といった金持ち大卒は、逆に不利。

受験勉強もそっちのけだったんで日芸卒です、
なんて言われた方が、バスに人生賭けてしまったんだな、
と、感じ入ってしまうからだ。

ところが、本書を読むと、滋味にじんわりと
著者のバス愛が伝わってくる。

いな、じんわりどころか、この人のバス歴は半端でない。
こういう(良い)人だったんだ、と頭が下がってしまった。
文章が上手で面白く、紀行文を読む意味では請け合いだ。

本書は日本全国、これは!といった意義ある旅程を組んで、
地元の路線バスで廻ろう、という企画。

全19章のほとんどが、JTBの月刊誌「旅」に連載された。
書店で「旅」とか「旅行読売」「旅の手帖」など売っているが、
こういった面白企画連載が載っているなら、今度、雑誌も
買って見るかな。

全19章の路線バス旅で、面白かったのは、
京都出町柳から京産大を越え、ひたすら鞍馬奥地へ進む旅、
東京奥多摩のひたすら、山路を進む旅。

自分が山中で育ったので、山奥へ行く旅の憧れというか
郷愁というか、何かしら共感を感じてしまう。

そうそう、どうしても言っておきたい事があった。
テレビ東京の土曜スペシャルでシリーズ化されている「路線バスの旅」。

几帳面で、真面目で、それでいて嫌味のない太川陽介と、
ムーミンみたいな駄目オヤジ、蛭子能収のコンビが
路線バスだけで、無茶な距離を強行する番組。

つい最近は、名古屋から能登半島突端までという中日本縦断だった。
その前は東京から新潟だったし、松坂(三重県)から
松本(長野県)もあったし、高松から伊勢というのもあった。

もう14弾も続いているシリーズで、次回はどんな旅程なんかな
と想像するだけで楽しい。

こういう旅番組が大好きで、ロケミツのヨーロッパ大陸横断も視てるし、
NHKが、不定期にやってるバス旅も欠かせない。

鉄道もいいけど、あれは時刻表が完備されてて
ほとんど、机上で計画が完結してしまう。

その点バスは未知数で、最近の路線廃止やコミュニティバス復活などで、
駄目かと思いきや、バス路線があったり、無かったりで、
非常にハプニング続きだ。

路線バス旅が、注目されつつある。



 にほんブログ村 本ブログへ
ぽち応援ヨロ~★
関連記事
スポンサーサイト
泉麻人バス田舎ちくま文庫

Comments 0

Leave a reply