バイトの労働条件

角田光代 「幸福な遊戯」 の読書感想。

角田光代 「幸福な遊戯」 角川文庫

角田光代 「幸福な遊戯」 角川文庫


3編からなる初期短編集。
表題作は海燕新人文学賞(1990年)、六十ページ弱の短編。

男2人に女1人のルームシェア生活。
男女が一つ屋根に暮らして波風立たないわけも無く、
事が起こったからこそ、女は安定してゆく。

そんな生活に男の方が変化をきたし、
一人去り、もう一人も去ってゆく。

滅多にありえない設定だし、こんな女性も珍しい。
設定に全く共感できず、展開もうなずけない流ればかり。

どうしてこんなものが、デビュー作にして新人賞を取ったのか。
著者はのち、直木賞作家となったが、最新作は面白いものを
書いてるだろうか?

お次の「無愁天使」は九十ページ未満の中篇。
これは表題作より輪を増して酷く、粗筋をなぞるのも面倒。

ところが最後の短編「銭湯」が不思議に面白かった。
前2作に辟易し、これじゃ感想も書けないし、
途中放棄したいと思いつつ読み始めたが、これなら面白い。

受賞作を標題に据えるのは鉄則だろうが、今は無き海燕新人賞だから
読もうと思った筈もなく、「幸福な遊戯」なんて抽象的な気取った書名より
角田光代「銭湯」の方がインパクトあるのに。

大学演劇に身を捧げ切ることもできず、
惨めなOLに日々鬱々と生きる主人公。

そんな彼女が毎日通う銭湯での脳内会話が、愚痴だらけで面白い。
大学演劇部なんて、興味持たなくて良かった~、と思える。


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