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サガン 「悲しみよこんにちは」  の読書感想。

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サガン 「悲しみよこんにちは」 新潮文庫

サガン 「悲しみよこんにちは」 新潮文庫


「ブラームスはお好き」に好感して、著者の代表作にして
超ベストセラー・デビュー作を読んだ。

夏目漱石と似てまして、高等遊民たちのお話。
この手の雲上人の話は、受け付けられない。

今日の稼ぎ、晩飯の心配など不要、明日からの
バカンスの準備で、アンニュイなヒロイン。

そんな人達の話を、どうして読んで上げなきゃいけないのか。
世界の庶民たちは、どうしてこんなブルジョワの夢物語に
感心するのだろう。

成功した実業家を父に持つ乙女が主人公。
父は、四十代ながらダンディで格好良く、妻を亡くしていることを
いいことに、取っかえ引っかえ女たちを自宅に引き込み、
そんな女たらしで小粋な父を、誇らしく思っているヒロインが、
これまたズレている。

こいつらが愛人を連れて、夏の避暑へと洒落込む。
避暑先に父の女友達がやってきて、元いた愛人は
立つ瀬なくヒロインと右往左往。

高級娼婦崩れの愛人を、友達感覚で付き合えるヒロインも
どうかしているが、そんな避暑地に乗り込んで、
ダンディ父様と結婚を決意する女友達も、アバズレだ。

そんな三角関係とヒロインの夏の恋がダラダラと続くが、
終盤で事件が起こり、ストーリーは思わぬ展開へ。

鬼畜な父と娘たちは、掠り傷ひとつ受けず、
可愛そうな女友達は、この世からさようなら。

自分の継母になりかかっていた人が死んだのに、
もしかしたら、それは父の手ひどい裏切りの
せいだったのかもしれないのに。

否、かぎりなく父のせいだろう。
「悲しみよこんにちは」だなんてほざいていられる根性、
さすがはブルジョワ。

このあと死んだ女のアニキが斧でも担いで、
復讐にやってきたら面白いのに。

私は気になった作家はウィキでその人生をチェックしております。
若くして大成功したフランソワーズ・サガンは、その後、
とんでもない人生が待っていたのでした。

本書を読んだあと、ウィキでサガンを検索すると
人生の恐ろしさにゾっとします。

人生は白と黒で織り成されているんですね。



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