バイトの労働条件

真保裕一 「ホワイトアウト」 の読書感想。

真保裕一 「ホワイトアウト」 新潮文庫

真保裕一 「ホワイトアウト」 新潮文庫


これは文句なしに面白かった。
全637ページのズッシリとした文庫本だが、時間がある限り読だ。

こういった寸暇を惜しむほど面白い読書が嬉しいよね。
とにかく面白い本が読みたい、そんな時にはコレに限る。
飛行機に十時間ほど乗る時は、これがあれば丁度良い。
いな、寝るのを忘れて、時差ボケになっちゃうだろう。

奥遠和ダムという日本最大の貯水量を誇るという、架空のダムが舞台。
新潟県魚沼市の奥只見ダムがモデルのようだ。

冒頭は登山初心者が遭難に遭い、発電所詰めの若者2人が
正義感から救助に向かう。

危険すぎるからやめろ!と散々引き止められたのを振り切って、
二人は雪嵐の山へ向かう。

ようやく谷底で彷徨っていた遭難者を発見し、
悪戦苦闘で救助を始めるが、
主人公の相棒が骨折。

いきなり初っ端から、主人公は大ピンチ!

遭難事故後の人たちのエピソードが数篇折り挟まれ、
いよいよ長大なメインテーマが始まる。
そう、ホワイトアウトだ。

2014年2月、東京も未曾有の大雪に苛まれた。
私はこの大雪のさなか、本書を読んでいた。
雪のために電車は止まり、バスは来ない。

深々と降り積もる雪の中、いつ来るとも判らないバス停に、
雪にまみれながら本書を読んだ。

それだけに、雪の冷たさ、怖さをちょっとだけ実感しながら読めた。
本当に雪って、恐ろしい。


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真保裕一新潮文庫

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