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R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 の読書感想。

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R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 ハヤカワ文庫

R・D・ヘア 「診断名サイコパス」 ハヤカワ文庫


学問や研究は日々進行・変転しています。

今の今ではAだと言われることも、新発見によってBとなることもシバシバ。
「A、実はBでした!」は大袈裟でも、A2型やAB型が並存するパターンが解るとか、
ある一定の操作を加えれば一時的にBとなるケースがあるとか、
いろいろ新事実が判明してゆきます。

身長の高い人や低い人、指が長かったりずんぐりしてたり、
駆けっこが早かったり泳げない人とか。

一般に健全な人と分類されている人だけでも、千差万別です。

最も特徴的なことは頭脳・知能です。
テストだけでもクラス全員が様々な回答をし、点数もバラバラです。
でも、そういうもんだと、我々は受け止められます。
だって、人それぞれなんですから。

ところが、道徳観念、「人の道」に関しては、我々は必死に同一性を求めます。

他人の物を盗んじゃいけない、人を騙してはいけない、浮気はいけない。
そして、人を殺していけない。

当たり前のことのようですが、テストの点が人それぞれなように、
この道徳観も人それぞれなんじゃないか、な。

ほとんどの人は九十点以上の道徳観を保有しているでしょうが、
なかには八十点、七十点の人もいます。そして、零点の人も。

生まれながらにして他人の心に共感できない人、
人の気持ちが理解できない人。

もし、自分がそうだったらどんなに悲しいことでしょう、
そして恐ろしいことか。

悪いと言われていることが理解できない、ましてや人をなぜ殺していけないのか。
そこから始まってしまうのですから。
そんな発想から、異常人格者に診断名サイコパスを名づけています。

本書冒頭で、くどくどと書かれていることが印象的でした。
もし、あなたの身近に変わった人がいたとしても、
これから本書で例示されてゆくケースと当てはまる人を
知っていたとしても、短絡的に結び付けないように、と。

だって、もしレッテルを貼られたら、もうその人はどうしようもなくなっちゃう。

この診断方法は非常に危険です。
今までの様々な凶悪事件や不可解な行動の理解や推測を
納得させるものでもありますが、そう決定された人は
つらい状況に追い込まれますし、偏見や差別の後半生となるでしょう。

1995年に早川書房より邦訳されましたから、書かれた時点まで
さかのぼれば、二十年以上昔の本となります。

その後、このサイコパス研究がどうなっているのか、非常に興味があります。


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