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眉村卓 「幻影の構成」 の読書感想。

眉村卓
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眉村卓 「幻影の構成」 ハルキ文庫

眉村卓 「幻影の構成」 ハルキ文庫


1966年書かれた著者の初期作品。
名著の誉れ高く、ハヤカワ文庫、角川文庫に収録後、
1999年ハルキ文庫より再収録・再刊された本書を読んだ。

舞台は未来都市、イミジェクスという小箱からイヤフォンで聞くことで、
市民は安心感を得られる替わりに情報操作をされている。

1966年に既にこうしたものが書かれていたことが面白い。
イミジェクスは様々な楽しい音楽や購買意欲をそそるCMが流れ、
人々はイミジェクスの誘導されるがままの物欲世界に生きている。

まあ、今で言えばスマホから絶えず情報を得、スマホのニュースが
事実であり、スマホの売れ行きランキングが真実なのである。

実は一人一人嗜好に合った情報操作されたニュースやCMが
流されているんだが、個々人は耳に心地いい情報なもんだから
イミジェクスが手放せない状況になっている。

そんな管理社会はおかしい、と主人公は断腸の思いで
イミジェクス拝聴を絶ち、苦労と研鑽の末に管理職員の試験に合格する。

体制側に入り込めた主人公は、イミジェクスの真相を暴こうとしてゆくが・・・。

ちょっとジュブナイル小説っぽかったです。
設定や問題提議は鋭いんですが、ドタバタ・アクションや
宇宙人との戦いなど後半は残念です。

有名な一冊だっただけに、期待感が勝ってしまった。


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