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神谷次郎 「悪のお家騒動学」 の読書感想。

神谷次郎
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神谷次郎 「悪のお家騒動学」 経済界

神谷次郎  「悪のお家騒動学」  経済界


敵討ちと並んで好きな歴史ネタ「お家騒動」。
ほんま私は他人の不幸が好きなのでございます。

本書は昭和58年刊行と、これまた早稲田の古書街で漁り見つけた廃刊本。

全26藩のお家騒動を取り上げ、資料的価値もある本書ですが、
「お家」=「会社」と見立てて、現代のサラリーマン社会を鑑みる姿勢はつまらなかった。
武家社会の話なんだから、強引に現代社会に当て嵌めなくてもいいよ。

戦前頃までは、この「お家騒動」をテーマにした
勧善懲悪お芝居が、多数上演されていたそうです。

ですから、一般庶民にとっても大槻伝蔵や小栗美作を知っていたでしょうが、
どちらが是でどちらが非であるかは、判然としないのが事実のようです。

私が敬愛する海音寺潮五郎の代表作に「列藩騒動録」(講談社文庫・廃版)
というお家騒動の連作集がありますが、
実際は、大小合わせるともっと沢山の騒動があります。

本書で初めて知った騒動では「白黒騒動」(小倉藩)。
小倉城を脱出した四家老が滞留した「黒崎」という地名にちなんだ「黒党」、
小倉城に残留した「お城」をもじって「白党」の対立などユーモアがあります。

他にも面白いというか、クダラナイ人間の欲望の縮図みたいな話が
ごろごろ書き連ねてあり、短編時代小説を書くにはいいネタになるでしょう。

でも、どの古書店行ったら売ってるのか、それが問題です。


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