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山田風太郎  『警視庁草紙』(上・下)  の読書感想。

山田風太郎
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山田風太郎  『警視庁草紙』(上・下)

山田風太郎  『警視庁草紙』(上・下)  新潮文庫

風太郎は明治モノをたくさん書いてます。
私は戦国から江戸中期までの歴史・時代物を読んできたのですが、
読めば読むほど後の時代の方が面白い。
  
現状の出版されている書物の中では、ここで幕末・新撰組系の書物が
しこたま陳列されてるんですが、あたしゃこの先の時代が読みたい。
そう!明治大正ものさ。
私見ですが、近い将来、必ずこの明治大正期の歴史モノが脚光を浴びますですよ。
だって、ライバルといえばこの風太郎くらいなんだもん
(強敵ですが...)。
  
明治政府草創の警視庁を中心に起こる怪事件。
大警視川路利良とその部下たち(巡査)VS元南町奉行駒井相模守や
元同心千羽兵四郎。
明治初期に活躍する実在の人物・西郷・大久保・井上馨・伊藤博文はもとより、
三遊亭円朝・森鴎外・幸田露伴・樋口一葉・・・。
  
連作短編集の形は取ってはありますが、大きな流れで物語りは連なっており、
最後は西南戦争が全てを飲み込んでいく様はうまい作り方です。
明治モノはまだまだ数が少なく、珍奇な事件も盛り沢山ですから、
今後は傑作が続々と出てくるジャンルだと思います。


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